笑顔になると気もちが晴れます。いい情報に目が向くようになって、前向きな気もちになってきます。

 表情が変わると見える景色が違ってくるのです。同じ漫画を厳しい表情で見て読んだときと、意図的に笑顔になって読んだときとでは、笑顔で読んだときのほうが面白いと感じるという研究報告があります。

姿勢をよくして笑顔でいると
こころもからだも元気になる

 笑顔になると長生きができるという研究もあります。

 アメリカの大リーグの入団のときの写真で、笑ってる人と笑っていない人のその後の人生を見てみると、笑っている人のほうが7年間寿命が長かったのです。眼輪筋と言われる目のまわりにある筋肉が動いていないつくり笑いの人でも、笑っていない人より3年長生きしていました。

 話は少しそれますが、日記によかったことをたくさん書いていた人が、そうでない人よりも長生きしていたという報告もあります。

 修道女の日記の内容を調べた研究です。修道院は、みな同じ環境で同じ生活をしています。そこで生活していた人たちの日記を調べると、日々のよかったことを多く書いている人のほうが長生きしていたというのです。

 姿勢によってもこころは変化します。背中を丸めてばかりいると沈み込みがちになりますし、背筋を伸ばして生活していると前向きな気もちになってきます。姿勢をよくして笑顔になって行動すると、こころもからだも元気になってきます。

 ささやかでいいんです。自分の夢に向かって、好きなこと、やりがいのあること、楽しいことを少しずつ進めていく。そうすると、こころは元気になってきます。

まとめ
外から内への考え方でこころは元気になるのニャ

人と人との交流は
こころの緊張をやわらげる

 コロナ禍で精神的な不調を体験した人が多くいました。新型コロナウイルスに感染するのではないかと考えてストレスを感じていたことに加えて、ソーシャルディスタンシングが強調されて孤立することも影響したのだと思います。