カタール大会ではグループステージで、ともに優勝経験のあるドイツ、スペイン両代表を撃破。世界を驚かせながらも、クロアチア代表との決勝トーナメント1回戦でPK戦の末に涙をのんだ。2大会連続4度目の挑戦で、またしてもベスト8以降の世界に通じる扉をこじ開けられなかった。
試合後はそれぞれが涙ながらに、次回大会へ向けて、各所属クラブで「個の力を高める」と誓い合った。一緒にプレーできる時間が限られる代表チームを、強くしていくにはこの道しかない。カタール大会以降の取り組みが正しかったと思えるからこそ、三笘は「歴史から見れば――」と言及した。
「まだまだこれからでしょう」
選手たちの多くがそう思っている
日本以外の国が潰し合う展開もあって、日本は7試合目で2位以内を確定させた。一方で、3月24日にニュージーランド代表がオセアニア予選を突破し、翌25日にはワールドカップ王者のアルゼンチン代表が南米予選を、アジアの強豪であるイラン代表がグループAの2位以内をそれぞれ決めた。
世界最速にして史上最速で決めた北中米大会出場は、イコール、カタール大会以降に日本が遂げてきた成長の跡と一致する。キャプテンに就任した2023年3月に「ワールドカップで優勝しよう」と壮大な目標を掲げ、いまでは代表チームに関わる全員の合言葉へと昇華させた遠藤航は言う。
「ひとつひとつの勝利に対しても、そして今回決めたワールドカップ出場に対しても、まだまだこれからでしょう、といった気持ちでいる選手が本当に多い。それは僕も変わらない」
さらに遠藤は、本大会が開幕するまでの1年3カ月の準備期間に対してこう言及した。
「僕たちの大きなアドバンテージは、ワールドカップの出場権を獲得できたところにある。そして、ワールドカップで結果を残すために、そこまでの過程の結果に対しては一喜一憂しない。ブレないメンタリティーをチーム、メディアやファンサポーターを含めて持てるかどうかが大事になってくる」