秋からは国際親善試合を重ねて強化
森保監督が取り組みたい“チャレンジ”

 対照的に出場を決めた日本は、9月以降は国際親善試合を組んで強化を図っていく。次にFIFAランキングが更新される今月3日を前に、ポイントをできるだけ多く稼いでおく意味でも、公式戦となる25日のサウジアラビアとのアジア最終予選第8戦は消化試合にはなりえなかった。しかし、結果は0ー0の引き分け。相手の術中にはまる試合展開で、埼玉スタジアムのため息を誘った。

 日本が無得点で試合を終えたのは、コスタリカに0ー1で敗れたカタール大会のグループステージ第2戦以来、約2年4カ月ぶり。それでも、結果に一喜一憂しないと公言していた遠藤はこう語った。

「修正というか、攻撃面で課題があったとみんながわかっているし、そういった会話が試合後に勝手に出ているようなところが、個人的にはすごくポジティブだと思っています」

 今後は6月に敵地でオーストラリア、大阪でインドネシアとアジア最終予選を戦い、9、10、11月の国際親善試合ではワールドカップ出場決定国を候補にカードを組んでいく。森保監督はこう語る。

「できる限りのチャレンジはしていきたいと思っているが、チャレンジしすぎて逆に自分たちのペースを乱し、勝利につながらなければ一番もったいない結果になってしまう。確実に勝利を積み上げていける流れのなかで、選手を試すなど、これからの成長に向けても全力で取り組んでいきたい」

 FIFAランキングを見すえて結果を重視しつつ、新戦力のテストも含めて、内容との二兎を追える。アジアで示した圧倒的な強さは、骨のある相手との国際親善試合を組む上でも追い風になる。まだまだ成長できる、という手応えも含めて、世界最速や史上最速にもたらされる本当の価値がここにある。