ゴールデンウイークの京都3つのおすすめ

京都のゴールデンウイークが満喫できる3つのおすすめは、いずれも5月1日(木)から始まる「葵祭」と「鴨川納涼床」、青もみじと国宝公開の「神護寺」です。
葵祭の正式名称は「賀茂祭」という「賀茂社」の例祭です。この賀茂社とは、正式社名「賀茂別雷(かもわけいかづち)神社」の上賀茂神社(北区)と 、 「賀茂御祖(かもみおや)神社」の下鴨神社(左京区)の総称となります。
1日(木)の賀茂競馬足汰式(上賀茂神社)、3日(土)の流鏑馬神事(下鴨神社)、5日(月)の賀茂競馬(上賀茂神社)から葵祭は始まります。流鏑馬は弓馬術礼法小笠原流が奉仕します。注目は、小笠原流の射手たちを率いる小笠原清基さんです。31世の長男で、「家業を生業にしない」という家訓に従い、大阪大・筑波大大学院で学び製薬会社の研究員を務めながら全国の神事で活躍しているイケメンです。
4日(日)は斎王代御禊の儀が行われます。上賀茂神社と下鴨神社の交代で行われ、今年は上賀茂神社のならの小川で斎王代と女人列参加者がけがれを払います。5日(月)には賀茂競馬(上賀茂神社)と歩射神事(下鴨神社)が。葵祭の歴史や各神事について、詳しくはわたくし若村が語った京都市観光協会「京都観光Navi」の「【観光ガイドのプロが徹底解説!】知っておきたい葵祭の基礎知識」をご覧ください。
葵祭のハイライト「路頭の儀」は15日(木)なので、後ほどじっくり触れたいと思いますが、座って見られる有料観覧席について先にお知らせを。京都御苑と下鴨神社の2カ所に設置され、4月8日(火)から販売が開始されるや否や1列目の席が完売しました。23日(水)時点では京都御苑のみ2列目以降にまだ残席があるようです。JTBなど旅行会社が募集しているプランでは、まだ受付枠がある様子ですのでチェックしてみてください。
さて、恒例の「納涼床」も5月1日(木)から始まります。北は木屋町二条、南は五条通まで約2kmにわたり、すぐ西隣を流れる賀茂川の分流「みそそぎ川」の上に高床を設置。川面を渡る涼やかな風を感じながら食事が楽しめる京の夏の風物詩です。京料理をはじめ、イタリアン、フレンチ、タイ料理、焼き肉やすし店、そして居酒屋などバラエティーに富むお店90軒ほど床席をしつらえます。
納涼床のイメージとして定着している夜営業以外にも、店によってはランチやモーニング、カフェ営業もありますので、気軽に出かけてみてはいかがでしょうか。これまでは9月末までの営業でしたが、秋になっても真夏日が続いたことを考慮してか、今年は10月15日(水)までと2週間ほど期間を延長することになりました。
