一方、アイドルではおニャン子クラブが解散、そのメンバーだった工藤静香がソロデビューして人気。ほかに新しいアイドルとして、中山美穂やドラマ『スケバン刑事』の南野陽子が注目された。また男性ではローラースケートを履いて歌い踊るパフォーマンスで光GENJIが『STARLIGHT』でデビュー。

山口百恵、松田聖子、中森明菜…激動の昭和を駆け抜けた不滅のヒット曲、一挙に解説!『流行歌で振り返る昭和100年』(合田道人、笠間書院)

 さらに「バンドブーム」で、BOOWY『Marionette-マリオネット』、TUBE『SUMMER DREAM』、TM NETWORK『Get Wild』、とすべて英文字のバンド名と曲名が並ぶ。

 特に「バンドブーム」の火付け役となったBOOWYは、布袋寅泰のギターテクニックと氷室京介のスタイリッシュなボーカル、クールなビジュアル、エッジの利いたビートで頂点を極めたが、12月に突然解散宣言。翌年4月に東京ドームで行われた最後のライブチケットは、販売開始わずか10分で完売。文京区の電話回線がパンクするほどの過熱ぶりだった。

この年を彩ったその他のヒット曲
●『あばれ太鼓』坂本冬美
●『愚か者』近藤真彦
●『女の駅』大月みやこ
●『ガラスの十代』光GENJI
●『輝きながら…』徳永英明
●『君だけに』少年隊
●『CRY ON YOUR SMILE』久保田利伸
●『木枯しに抱かれて』小泉今日子
●『人生いろいろ』島倉千代子
●『Strawberry Time』松田聖子
●『TANGO NOIR』『難破船』中森明菜
●『はいからさんが通る』南野陽子
●『夫婦善哉』石川さゆり
●『雪椿』小林幸子