それは、「アナタ」を主語にすると、相手のことを決めつける表現になるからよ。そのつもりはなく、「人格を否定された」と相手に感じさせてしまう時は、無意識のうちにユーメッセージを使っているケースが多いの。
ただ、「アイメッセージ風」の表現もあるから、気をつけてほしいわ。たとえば、「私はアナタが間違っていると思う」という表現。一見アイメッセージに見えるけれど、発言内容はユーメッセージになっているの。だから、あまり柔らかい表現になっていないわ。相手を決めつける表現をしないことが大切よ。
ミスを指摘されて不機嫌になる人は、思い込みが激しく、被害者意識が強い傾向にあるの。そのため、こちらとしては単純にミスを指摘しただけでも、「嫌われている」「非難された」などと悪い方向に解釈してしまうこともある。また、思い込みが激しいあまり、記憶をつくりあげてしまう人もいるわ。
これを防ぐためには視覚情報を併用するのがおすすめよ。たとえばメールやチャットを使い、箇条書きにしてシンプルでわかりやすく示す。こうすれば「言った言わない」にならないし、相手とも解釈をあわせることができるわ。
また、どこがミスだったのか、マニュアルを示しながら明確に示すこともおすすめよ。
受け入れやすい
表現方法とは?
「これではいけない」「これは間違っている」と、ミスを指摘したところで話が終わると、相手は否定された気分になるもの。「次からはこうしてくださいね」「こういう風にしてみたらどうでしょう?」と、次の行動を提案してみて。
また、相手のミスを指摘する際に、いいところも一緒に伝えるのもいいわね。「アナタのやり方は、○○の部分はいいと思う。でも△△の部分は誤解されやすいから、次はこうしてみてください」といった表現をすれば、相手は否定されたと感じず、受けとめやすくなるはずよ。
でも、相手の顔色をうかがう必要はないわ。
