雨の中東京を出発、高松まではAD高橋氏と二人旅
出発は土曜の朝5時。生憎の雨である。大荷物を運ぶことをStellantisジャパンに伝えていたので、3列目のシートはあらかじめ取り外してある。高松まではAD高橋氏が同道してくれる。せっかく宮崎までクルマで行くのなら、と段ボール3個分の荷物(主に書籍)と、先日バリ島で購入したサーフボードも持っていくことにした。
リアゲートと横のスライドドアを開ける。3分割の2列目シートをひとつひとつ倒していく。広大なスペースが出来上がる。ベルランゴ ロングの最大荷室容量は実に2693リットル。これだけの大きさがあれば、巨大なスピーカーも積むことができるだろう。

荷物を積み込み、早速出発。最初の運転はAD高橋氏である。全長4770mm、全幅1850mm、全高1850mmと大柄なボディながら、最小回転半径は5.8mに抑えられている。世田谷の狭い路地も難なく抜けていく。広いフロントウィンドウと細めのピラーが効いているのだろう。視界も良好だ。

街を抜けて環八から東名に上る。低回転から湧き出すようなトルクが頼もしい。車重1660kgのロングボディをじわりと押し出していく感覚がヨコに乗っていても分かる。スッと自然に流れに乗ることが出来た。早い時間に出発した甲斐があり、道は空いている(最近の東名の渋滞は本当に酷い)大和トンネル付近の登坂でもストレスは全く無い。8速ATが適切にギアを選択する。直進安定性もすこぶる良い。
AD高橋(以下、高):いやこれはラクです。ストレスが全くない。
フェルディナント・ヤマグチ(以下、F):ヨコに乗っていても非常に快適です。寝落ちしそう。なんかこう……ケチの付けようがないというか。
高:悪い所がないのなら、別にケチを付けなくても良いじゃないですか(笑)。