私たちは誰もが「死角」を持っている。
企業も同様である。物事をちゃんと見ているようで、じつは見えていないところがある。自分たちが「すべきこと」だと思い込んでいることは、じつは錯覚で、「本当にすべきこと」は別のところにあるというケースが往々にしてあるのだ。
あなたの目標設定は正しいか
焦らず“本音”と向き合おう
ここで立ち止まって自問自答してみよう。
今、あなたが立ち向かっている「課題」は、あなたが本当に「立ち向かうべき課題」なのだろうか。
あなたが掲げている「目標」は、あなたが本当に「目指していること」なのだろうか。
狭い視野で物事を見ていると、目の前に現れた問題だけを解決しようとしてしまう。だが、目の前の問題は、もっと大きなシステムの問題から派生しているのかもしれない。だとしたら、本当に解決しなければならないのは、その大元にあるシステムの方の問題である。
身近な競合の動きや目に入ってくる最新情報を眺めていると、焦ることもあるかもしれない。
でも、彼らがやっていることは、本当にあなたの組織やあなた自身が向かいたい方向なのだろうか。
そうでないとしたら、あなたがすべきことは、まずは落ち着いて、あなたの組織あるいはあなた自身が本当に向かいたい方向を明らかにすることである。
ブロックスハブでは、解決すべき「本当の課題」を浮かび上がらせるために、より長期的・多角的な視点から物事を見て、相談者と「対話」する。
対話で生まれる気づきが
アイデアを磨いていく
新規事業やスタートアップにも「対話」は欠かせない。
「対話」と言っても長時間にわたって話すのではなく「壁打ち」のようなものだ。
壁打ちをしながら「向かうべき方向はどこか」「すべきことは何か」を明確にしていくのだ。
コペンハーゲンのビジネス系専門学校でビジネスを学んでスタートアップに挑戦したシグリッドは、学校でビジネスアイデアを形にするための様々なメソッドを学んだ。そして、こういったメソッドには共通点があると指摘する。
「共通点は、トライアンドエラーを繰り返してアイデアを叩くところ。
大半のビジネスアイデアには、何かしらのエラーがある。だから、早い段階でたくさんのエラーに気がついて、どんどん軌道修正できた方がいい。エラーに気がつくたびに『成功に近づいている』と考えるの」