サラ金でお金を借りるほどお金に困っていれば、税金に手を出してしまうかもしれないから、ということです。サラ金からお金を借りるなどということは、普通のサラリーマンにとっては、特別なことでもなんでもないはずですが、税務署では、それが許されなかったのです。それくらい、厳しい内部規律があったところなのです。
「お得意様」の業界での
副業は即バレ必至だった
しかも風俗店というのは、国税にとっては「お得意様」です。風俗店の脱税は非常に多いので、国税は常にアンテナを張って、見張っているのです。だから、税務署員が風俗店で働いていれば、バレる可能性が高いのです。
彼女たちは、そういうことは十二分に知っていたはずです。
さらに彼女たちが風俗店で働いていた理由が、
「ホストクラブでの飲食代を払うためだった」
「ブランド品を購入するためだった」
などというものです。

そういう女性が、税務署員になっていたということも驚きです。
税務署員での給料で、ブランド品がたくさん買えたり、ホストクラブに通えたりするわけはないので、そういう女性は、元から税務署員になったりしなかったはずなのです。
「税務署員の質が下がった」
などという言い方では収まりがつかないような、急激な税務署員の意識変化が起こっているようです。