実際、優秀な選手が揃えっていても優勝できないスポーツチームもありますよね。まさに、このパターン。チームが機能していないのです。
強いチームには「ナレッジの共有文化」があります。成功事例や失敗事例、日々の工夫をメンバー同士が気軽に共有しあえる環境が整っているのです。
では、どうすればナレッジがチーム全体に広がるのか。その鍵は、ミーティングの中身を変えることです。
多くのチームで行われている進捗報告だけの会議は、事務的になりがちです。もちろん進捗の把握は必要ですが、それだけではチームは強くなりません。
例えば、週1回のミーティングで「成功の種明かしをしよう!」という時間を5分設けるだけでも、ナレッジは自然に集まります。また、「こんな失敗をしたが、こう改善した」という話が共有されれば、他のメンバーのリスク回避にもつながります。
ナレッジ共有の場では、上司が「教える」立場ではなく、みんなの声を「聞く」立場でいることも重要です。部下が自然に語れるよう、心理的安全性を担保しながら進行することが、マネジャーの腕の見せ所です。
上司に必要なのは
“問いかける力”である
結局のところ、優秀なプレーヤーが優秀な上司になるためには、「思考のスイッチの切り替え」が求められます。
・すぐに答えを言わない
・まずは「考えさせる」対話を心がける
・自己決定感を大事にする
・ナレッジを共有する場を設ける
・個ではなく、チームの総合力を高める発想を持つ
マネジメントとは、「自分が動くこと」ではなく、「人が動くように支援すること」。そのために必要なのは、教える力ではなく、問いかける力です。
あなたの問いかけが、部下の思考を促し、やる気に火をつけ、チームを変える第一歩になるかもしれません。