
面接では、応募者の素直さや熱意、そして何よりもコミュニケーション力があるかどうかを見極めることが重要です。
・こちらの話をきちんと聞いているか
・受け答えに誠実さがあるか
・会話が問題なく成立するか
・職場になじみそうな雰囲気があるか
・社風に合っているか
このような点は、注意して見ていれば必ず分かるはずです。
もちろん、職種によって求められるコミュニケーション力のレベルは異なります。ほとんど一人で完結する仕事であれば、最低限、同僚と軽く話ができれば十分かもしれません。
しかし、チームでの連携が不可欠な業務やお客様とのコミュニケーションが不可欠な業務であれば、一定以上のコミュニケーション力は必須です。それが分からないまま採用してしまうようでは、会社としての面接力に課題があるといえます。
もっとも、今は人手不足という現実もあります。経営者としては、「誰でもいい」とまでは言わなくても、「ある程度の能力を持つ人ならぜひ来てほしい」という気持ちが強いのが実情でしょう。しかし、不適切な人を拙速に採用すると、その後が大変です。そうした意味でも、面接時の観察力や判断力は重要性を増しています。
人間関係のトラブルは、どの職場にも起こり得る課題ですが、それを放置せず、原因を見極め、社員との対話を重ねながら解決へ導く経営者の姿勢こそが、社員の定着と職場の活性化につながるのです。