電子はかりで独自検証!結果にショック…
調査の結果、消費者の思い込みをくつがえす、非常に興味深い事実が明らかになった。
検証にあたり、筆者は近隣のセブン-イレブン店舗で、アイスコーヒーのレギュラーサイズとラージサイズをそれぞれ購入した(7月8日)。分析の客観性を担保するため、電子はかりを用いて重量を計測した。
計測の手順は、コーヒーそのものの正味量を正確に割り出すために、段階的に行った。
まず、コーヒーが注がれる前の、氷が入った状態のカップの重量を測定する。
次に、コーヒーマシンで規定量のコーヒーを注いだ後の総重量を測定する。2つの数値の差が、カップに注入されたコーヒーの純粋な重量となる。
最後に、コーヒーを飲み干し、氷を捨てた後の容器自体の重量も測定し、データの正確性を確認した。水は1mLあたり約1gであるため、計測した重量(g)は、そのまま内容量(mL)として換算できる。
計測の結果は、予想とは異なるものだった。まず、ラージサイズのアイスコーヒーから見ていこう。容器単体の重量は11gであった。コーヒーを注入する前の、氷と容器を合わせた重量は186gを記録した。コーヒーマシンからコーヒーが注がれた後の総重量は335gであった。

この総重量335gから、コーヒー注入前の重量186gを差し引くことで、コーヒーの正味量を算出する。計算すると、335g-186g=149gとなる。つまり、ラージサイズのカップに注がれるコーヒーの量は、約149mLであることが判明した。
次に、レギュラーサイズのアイスコーヒーの計測結果を示す。容器単体の重量は10gで、ラージサイズとほぼ変わらない。コーヒー注入前の、氷と容器を合わせた重量は135gであった。コーヒーを注いだ後の総重量は232gを記録した。
ラージサイズと同様に、総重量232gから注入前の重量135gを差し引く。計算すると、232g-135g=97gとなる。レギュラーサイズに注がれるコーヒーの量は、約97mLであることが確認できた。

今回の実測データに基づき、いよいよ費用対効果の分析に入る。