“なんとなく”で始めると、“なんとなく”終わる

 ブログやSNS(フェイスブックなど)のソーシャルプラットフォームが充実することで、文章によって目の前の可能性の扉を誰でもカンタンに開けるようになりました。

 それにもかかわらず、文章に苦手意識があるというだけで、表現することを避けている人が多いことは、あなたの情報や経験を必要とする、まわりの人や社会にとって、大きな損失です。

 ですから、私は、文章を楽しめる人がひとりでも増え、共感を生み、相手とあなたがハッピーになるメッセージが増えていく――その広がりが、あなたやまわりの人たちの未来を拓くと思っています。

 では、そのための一歩。
 どうすれば文章を書くのが楽しくなるのでしょうか?

 カンタンな方法のひとつは、「ゴール設定」をすることです。
 文章を書き始める前に、あなたが文章を書くことによって、達成したいゴール(目標・役割・狙い)を設定します。

 よくあるのは、“なんとなく”書き始めてしまう失敗。
“なんとなく”書き始めると、こんなものかと“なんとなく”書き終わります。

 すると……“なんとなく”の微妙な文章ができあがります。

 文章は日記などのパーソナルなものを除いて、基本的に読み手ありきなので、「読み手にどうなってほしいか」というゴールを考えずに書くことは、ナンセンスなはずです。

 しかしながら、多くの人が次から次へとこの罠にハマり込んでしまいます。

 私は、この罠にずっとハマり続け、なんとなく書き始め、何が書きたいのかすら迷子になり、途中で投げ捨ててしまう。そのたびにどんどん自信をなくし、ただただ文章が嫌いになっていきました。

 それを打破できた大きなキッカケが、ゴール設定をすることでした。

 ゴール設定はカンタンです。