言葉の意図を翻訳すると「一日中、デスクで細かい作業をするのは嫌です」ということだと思いますが、だったら素直にそう言えばよいのです。
「人に感謝される仕事をしたい」も最近、面接で流行っている言葉ですが、これも言わないほうがよいコメントです。そう言う人に対し、私は「感謝されない仕事ってあるんですか?」と思わず聞き返してしまいます。新卒ならまだしも、30代に入ってもこういうことを平気で言う人がいる現実にはあきれるばかりです。
これも翻訳すると、おそらく「感謝をより身近に感じられる仕事をしたい」という意味だと思います。しかし、そうだとしても「いつも『ありがとう』と周りにフィードバックしてもらわないとモチベーションが保てないのか」と思われてしまいます。いつも「いい子だね」と褒めてもらいたい子どもの心理と一緒で、一言でいえば幼稚なのです。
ただし、「ありがとう」が飛び交っている会社がよい会社なのは確かで、当社もそうあろうと心掛けていますが、これは面接で「人に感謝される仕事をしたい」と言うのとは別次元の話です。
新卒でも話せるような志望理由を
大人が語る稚拙さに気づけ!
中途採用では新卒採用とは異なり、大人な志望理由が必要です。ところが社会に出て5年も6年も経つのに、社会人経験がなくても考えられるような志望理由を話す人の多さには驚かされます。
繰り返しになりますが、要は職業意識の低い幼稚なビジネスパーソンが多いのです。「御社の事業は社会的な貢献度が高いので……」なんて学生でも話せますが、それを何年も社会経験のある大人が志望理由とする稚拙さに気付かなければいけません。