最後に、「継続する」。ビジネスは右肩上がりがずっと続くなどありえません。四季のサイクルで考えるようにしてください。いまは冬だから、春まで待つとか。あえて、アイデアをださないとか。
いずれにしても、当たり前のことをどう意識してテクニカルに順序よく行なうのか、これが大事なのです。
学生の声に答える全問答
問1.
結局、アイデアを理解できる人がいるのが前提ではないか?
「理解する」より自分が「判断したい」人が多い。
この場合は、アイデアの選択肢を2つ用意します。どっちが選ばれても悔いがないようなものを。「最後にあなたが選んでください」とお願いします。「選ぶ」ということで、相手は満たされます。このように視点を変えると、解決することもあるのです。
問2.
行き詰まったら、なにをしたらいいですか? 必殺技みたいなものありますか?
大型書店にいきます。世の中にあるものの興味のすべてがあります。自分に興味のないコーナーを歩いたりすると、意外な発見が。人の話が聞ける喫茶店とかもいいですね。いろんなものを3メートル以内に引き寄せていくことです。
ネットでいいじゃないかといわれますが、それでは少し足りないのです。においで感じたり、季節を感じたりとか。家の外に出て五感で感じるのが大事です。
問3.
アイデアは「量」と「質」、どちらを優先すべき?
量は必要。仕事は組み合わせの妙です。組み合わせのために、量は必要ですね。見比べていくと、質が見えてきます。
組み合わせていくと、不思議と腑に落ちる瞬間があります。最後は、自分で選ぶことですね。