課題1.
企画書をどこから書き始めたらよいのでしょうか?
私の場合は、企画書は、企画書を読むであろう相手の感想文から書くようにしています。まずは、目の前の人を納得させるために、その人になりきって、未来を具体的にイメージするのです。
たとえばおそらく、「キャストが弱い」「これを誰が喜ぶの?」と言われるであろうと想定して、その解決方法から考えます。自分の企画書を客観的に見るためです。
そして、アイデアのイメージの組み立てが大事です。子どものころ遊んだブロック玩具を組み立てる作業に似ています。「3つのステップ」で思いついたアイデアは、部品。それを組み合わせて強くしていきます。同じものがすでにあると言われても、組み立ての仕方次第で、カタチは変わっていくのです。
まずは、お客様をイメージすると同時に、部品を並べてみる作業をします。私の場合は、並べる作業を紙に走り書きする手法にしています。
次の段階は、必要なモノを選んでいく作業です。ただ、残ったものを捨てるのは惜しいので、とっておくという発想が大事。玩具をおもちゃ箱にしまうのと同じイメージで。のちに、使えることもあります。
課題2.
1度提出した企画書を突き返されました。
締め切りは3日後。どう直せばよいのでしょうか?
私の場合、まずは何もしません。1回、離れます。気分転換です。自分の気持ちがフラットになるまでは、企画書にさわりません。どうしても感情的になっている状態が続くので、リセットするためにはそれが一番いい。
企画書のダメ出しは、「売りが弱い」「厚化粧すぎる」「予算がかかりすぎる」「誰が喜ぶの?」が大半です。
どこが売りかがボヤけていることが多いのです。ただ、強くするネタを増やしすぎると、打ち消し合ってしまうこともあります。客観的に見て、何が一番の強みかを考えましょう。
次に、予算はしょうがないですね。これはアタマを使って解決するしかありません。とにかく、ムダなものは削いでいきます。
盛りすぎは情報のいれすぎが原因です。大事なのは、お客さんの顔が見えること。「子どもから見たらこうで、大人から見たらこうだ」というように、角度によって、見え方が変わるオブジェのようなものを意識すると、多面的に見せられます。