なぜ、「230万PV」を突破したのか?

編集 おかげさまで、『東京が壊滅する日』は7月17日の発売以来、第5刷を突破。8月28日には、東京駅前の八重洲ブックセンター本店で講演会を開催しましたが、地方からも多くのお客様が訪れ、満員御礼、大盛況でしたね。その関連記事……第20回第21回第22回も大きな反響がありました。
 このオンライン連載も今回で第25回を数え、累計230万PV(ページビュー:サイトの閲覧数)を突破しました。

 これまでの連載でいちばん多くの反響があったのは、第4回連載「フクシマ原発からの放射能漏洩はトテツモナイ量に!全く報道されない「トリチウム」の危険性」が、8月2日だけで45万PV超、現在までの累計でも90万PV超と、連載記事でダントツです。
 なかなかないことですが、広瀬さんはこの現象をどう見ていますか?

広瀬 この数字を聞いて、正直驚きましたが、それぐらい「トリチウムの危険性」が、テレビでも新聞でも、まったく報じられていないということでしょうね。マスコミの怠慢以外なにものでもありません。つまり、『東京が壊滅する日』の目的地にはまだ到達していません。世の中が変わらなければ、意味がありません。

編集 たしかに、まったく報じられていませんね。また、本シリーズ連載では、堀潤さん(元NHKアナウンサー、現フリージャーナリスト→本連載第12回13回14回)、田中三彦さん(元福島第一原発の原子炉容器の設計者、現翻訳家、サイエンスライター→第15回16回17回)、古賀茂明さん(元経済産業省勤務、現ベストセラー作家→第18回19回)にもご登場いただきました。
 なかでも、堀潤さんのスクープ記事「9300億円の訴訟を起こされた三菱重工!! 日米原発報道での一番の違いとは?」は、反響も大きく、この記事がきっかけで『週刊朝日』の記者が広瀬さんを取材しにきたとか。

広瀬 そうです。神戸にある三菱重工の高砂製作所に、NRC(アメリカ原子力規制委員会)が「抜き打ちで査察」に入ったという事実はほんとうに驚きました。堀さんの取材には、心から感謝しています。彼は、本物のジャーナリストです。

 日本とはまったく違うアンパイアの存在が、確かにアメリカにはあります。
 ところが、日本はアンパイアが存在しない! なんということだ!
 堀さんとは初対面でしたが、堀さんほど若くて優秀で勇気のある方はなかなかいません。日本の大いなる希望です。堀さんとの対談で、私自身、目からウロコの内容がたくさんあり、私自身、とっても勉強になりました。
 田中三彦さんも、重大な事実を指摘してくれて、日本の原発の新規制基準が大事故を防がないということを明確に教えてくれました。

 そして古賀茂明さんが、マスメディアの根源的な問題を、具体的に語ってくれました。
 これからのダイヤモンド書籍オンラインの対談は、宇宙飛行士の秋山豊寛さん、女優の木内みどりさん、城南信用金庫の理事長だった吉原毅さんですから、聞き手の私は、非常に楽しみです。