【累計90万ページビュー突破の人気連載!!】
発売1ヵ月で第4刷まで版を重ね、刊行から2ヵ月近くオンライン書店の「ロジカルシンキング」ジャンルで第1位に輝き続けている『あの人はなぜ、東大卒に勝てるのか ― 論理思考のシンプルな本質』。

今回のテーマは本連載のタイトルでもある「学歴」だ。津田氏が今回の執筆を思い至った「苦い体験エピソード」とともにお伝えしていく。 
 

【これまでの「人気記事ベスト3」はこちら!!】

第3位!▶︎高学歴ほど「ルーティンワーク」にハマる

第2位!▶︎できる人ほど「情報収集」しない。知識の正しい増やし方は漱石に学べ!

第1位!▶︎無能な人ほとまず「調べよう」とする

「学歴なんて社会に出たら関係ない」は本当か?

「君たち、そんなことでは、東大卒のやつらに一生勝てないぞ!」

200名近い大学生に向かって、僕は声を荒らげていた。生来、他人のことはあまり関知しない主義だが、このときばかりは言わずにはいられなかった。あまりにも無念でならなかったからだ。

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1年半ほど前、ゲスト講師として某私立大学の教壇に立ったときのことだ。

古くからの友人がその大学で授業を受け持っており、彼から声をかけてもらったのが直接のきっかけだった。その友人というのは、かつていくつかの伝説的テレビ番組を手がけた元フジテレビ・プロデューサーである。

彼がつくった番組を観て育ち、「将来的にクリエイティブなことがしたい」という思いを持った学生たちが、その授業には殺到していた。

僕はその授業のプレゼンテーション課題の講評役として招かれていた。
プレゼンのお題は「クール・ジャパン」。

元も子もない言い方をすると、どの発表も講評以前のレベルだった。もちろん僕の求めるハードルが相当に高かったのかもしれない。かつてBCGや博報堂といった企業にいたころには、「達人たち」のプレゼンを飽きるほど見せられてきたからだ。
とはいえ、そうしたスキル以前に、学生たちのプレゼンには「決定的なもの」が脱落していた