私が担当する企業研修やセミナーでよくトレーニングの素材として使うテーマのひとつです。細かい数字を追わず、ざっくり概算することですばやく規模感をつかむトレーニングです。
もちろん、アプローチの仕方はさまざま。絶対的な正解などありません。あくまでひとつのアプローチ例にはなりますが、
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日本人のおよそ半数(6,000万人)がメガネ人口と仮定。
そのうち半数(3,000万人)が年間にメガネを1つ購入すると仮定。
その単価をざっくり1万円と仮定。
3,000万人×1万円=3,000億円
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私の結論は、ざっくり3,000億円。
ちなみにあるデータソースによれば、実際はおよそ4,000億円だそうです。
私はメガネを使用していないので、あまり肌感覚がありませんが、それでも「桁」は十分に捉えることができました。
正解がないと、スッキリしない……。
さて、ここからが本題。実はこのような類いのトレーニングは、受講者の反応が2種類に分かれます。仮にAさんとBさんとしましょう。
Aさん「アタマの体操になるから面白い」
Bさん「正解がないテーマだから、考えたところで、なんだかスッキリしない」
さて、毎度おなじみの論調になりますが、現場で成果を出している優秀なビジネスパーソンはいったいどちらか。答えは、Aさんです。
その理由は極めてシンプルです。
正解など存在しないビジネスという世界で正しく生きている方は、正解がないからこそ面白いと思えます。この問題を見た瞬間に、思考の練習であるという本質がキャッチできるのです。
ところが、そうでない方はどうしても「正解」を欲しがります。自分が考えることよりも、結論だけ教えて欲しいという思考回路なのですね。