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売買計算を苦手とする受験生は多い

 大問4は「割合」。ここでは売買計算である。割合の中でも売買計算を苦手とする受験生は多い。たいていの場合、基本事項だけで理解が止まっている生徒が多いように思われる。商品AとBでは、仕入れ値も違うし定価も異なる。こうした問題にはどのように向き合ったらよいのだろうか。

 和差の問題としてもよいのかもしれないが、それはどう条件を処理するかによる。和差を考えていくことが必要な場合、時間が間に合わないだけでなく、そもそも手が付かない受験生も多かったことだろう。個数と単価の関係をどう情報処理できるのかが、この問題を解くカギとなる。

 合格するには、基本に忠実に勉強することが必要だ。個々の受験生によって、その基本は変わるのかもしれないが、最低ライン解いておいたほうがよいものは確実にものにしておくことが合否を分ける。今年の埼玉の2校の算数問題を見て、改めて感じた点である。

 2月1日は東京・神奈川の入試解禁日。この日の16時半から「小5親子難関校算数入試問題体験会」が開催される。出題されたばかりの東京男女御三家、駒場東邦の算数の問題を実際にみんなで解いてみるイベントだ。

※開智の解答
大問1 (3)70円 (4)39人 (5)504けた目 (7)540度 (8)257.48立方cm
大問2 (1)5段目の左から4番目 (2)91 (3)45段目の左から84番目
大問3 (1)31分後 (2)分速165m (3)1980m
大問4 (1)105個 (2)550円 (3)67800円