
瀧口範子
第47回
米国に隠れたファーストフード・チェーンあり!西海岸で店舗展開するイン・アンド・アウトは、顧客満足度で他の追随を許さないB級グルメの最高峰だ。その秘密はむやみな拡大戦略を避けてきたことにある。

第46回
タイム・ワーナーは今年中にAOLのスピンアウトを完了させるもくろみだが、はたして新生AOLに勝ち目はあるのだろうか。AOLが戻ってくるのは、グーグル、マイクロソフト、ヤフーが日々熾烈な闘いを続けている戦場である。それ以上に、フェイスブックやトゥイッターなと、数年前には想像もつかなかったようなサービスが世間の移り気な人気をさらっている。

第45回
アメリカのIT業界では今、シスコ・システムズに注目が集まっている。シスコといえば、インターネットのルーターやスイッチ機器の開発会社。ITバブルを生き延びたものの、ここ7、8年は低姿勢を保ち、世間を賑わす大きなニュースはなかった。ところが最近、ひょっとするとスマートフォンを打ち出すのではないか、コンシューマ向け製品開発・メーカーに転身するのではないかという噂が絶えない。実際、その布石とも取れる動きがここ数年、加速している。

最終回
シリーズでお伝えしてきたバフェット率いるバークシャー・ハザウェイの株主総会“潜入ルポ”。最終回は、主力事業の保険から後継者問題まで、残された主要テーマに沿って、バフェットの御託宣をお伝えする。

第44回
成熟しきったと思われている市場を、意表をつく商品で、活性化してしまう企業はあるものだ。“口内ケア”の代名詞、コルゲート社は200年の歴史を誇る老舗ながら、市場の活性役となっている珍しい存在である。

第2回
シリーズでお伝えしているバークシャー・ハザウェイの株主総会“潜入ルポ”。第二弾は、米経済の行方、ゴールドマン・サックスなど米銀株保有の狙いなど、主要テーマ別にバフェットの発言を検証する。

第1回
ウォーレン・バフェット率いるバークシャー・ハザウェイの株主総会がこの5月開催された。2008年をいかに総括し、2009年をどう展望したのか。投資の神様のお告げを、実際に参加した筆者が読み解く3回シリーズの特別企画。

第43回
米国の外国語学習ソフト開発会社、ロゼッタ・ストーンがこのご時世にIPOを果たし、脚光を浴びている。単語の暗記や文法にとらわれないゲーム感覚の学習法が、同社を金脈に導いた。

第42回
怒濤の買収戦略で拡大の一途を辿ってきたラリー・エリソンCEO率いるオラクルが、ついにサン・マイクロシステムズまで飲み込む。その結果、オラクルは初めて自社製のOSを手にするほか、ハードウェア開発技術力から各種データセンター技術まで揃え、クラウドコンピューティング市場に本格参入する基盤を整える。IBM、マイクロソフトを敵に回し、IT市場の制覇を狙う風雲児の勝算を探った。

第41回
不況下の米国でクーポンビジネスが、時ならぬ賑わいを見せている。背景には、消費者の倹約ムードもさることながら、インターネット上に溢れるクーポンアグリゲーターの存在がある。

第40回
テスラという電気自動車メーカーをご存じだろうか。資金難で一時は破綻の噂も流れたが、リストラを経てしぶとく生き残り、3月には初の量産車を発表した。日本勢も、うかうかしていられなくなってきた。

第2回
ITの新潮流として「クラウドコンピューティング」が注目されている。だが、その実像は、壮大なヴィジョンを語ることで顧客を引きつけたいIT企業間の駆け引きもあり、文字通りクラウド(雲)の中に隠れて把握し難い。そうした中、「Azure(アジュール)」(青空、曇りのないといった意味)という基盤技術を引っさげて参戦してきたのがマイクロソフトだ。グーグル、セールスフォースなどに比べ世間での印象は後発だが、開発者向けのプラットフォーム提供から始めるという手堅い戦略は、急がば回れで、クラウド時代制覇への着実な本道となるかもしれない。米本社でアジュール開発を率いるアミターブ・スリバスタバ上級副社長に、戦略の狙いと今後の展開を聞いた。

第39回
不況で縮小する米国の家電・コンピュータ市場にあって、先の四半期、増収を果たした量販チェーンのベスト・バイはまさにひとり気を吐く存在だ。秘密は、日本企業もびっくりの顧客第一主義の実践にある。

第38回
昨年、日本上陸を果たし、“ファスト・ファッション”旋風を巻き起こしたH&M。ブームも沈静化したかと思いきや、海外ではさらなる進化を遂げていた。H&M革命の次章を読み解く鍵は多角化にある。

第37回
実現すれば、IT業界大再編の号砲となることは必定だ。あのIBMが、業績的には不振とはいえ技術力には定評のあるサン・マイクロシステムズの買収交渉に入ったという。米メディアの報道によれば、買収提示額は65億ドル(約6400億円)で、IBMの今年の純利益の半分強に相当する。大胆なオファーの背景を辿ると、クラウドコンピューティング時代の到来をにらんだIBMの新戦略が見えてくる。

第36回
オバマ大統領の娘をはじめ、全米の女の子たちを熱狂させている人形があることをご存知だろうか。名はアメリカンガール。専用レストランまで登場する大人気の秘密はなんと人形を通じた歴史教育だという。

第35回
名門ニューヨーク・タイムズ紙に5月危機説が浮上している。旧来系メディアの中では、ネット戦略の手本として追随される存在だっただけに、戦慄が全米の新聞・雑誌業界に走っている。

第34回
オプラ・ウィンフリーを単なる大金持ちの司会者と思ったら大間違いだ。正しくはメディア界の大物実業家と呼んだほうがいい。オバマをも陰で支えるカリスマのビジネスモデルを探った。

第33回
自動掃除機「ルンバ」で大ブレークしたiRobot(アイロボット)が、家電分野で様々な新製品を投入し、注目を集めている。ロボット開発の方向性に大きな影響を与える存在になりそうだ。

第1回
ウェブ2.0に次ぐ新概念として注目されるクラウドコンピューティング。大手IT企業の参入が相次ぐ中、今度は複数のクラウドを結ぶスカイコンピューティングなる上位概念まで語られ始めた。
