森田京平

森田京平

野村証券金融経済研究所チーフエコノミスト

もりた・きょうへい/1994年九州大学卒業、野村総合研究所入社。英国野村総研ヨーロッパ、野村證券金融経済研究所を経て、バークレイズ証券(2008~2017年)およびクレディ・アグリコル証券(2017~2022年)にてチーフエコノミスト。2022年7月より現職。2000年米ブラウン大学より修士号(経済学)、2018年九州大学より博士号(経済学)を取得。共著に『人口減少時代の資産形成』(東洋経済新報社)、『現代金融論 新版』(有斐閣)など。

第184回
輸出と賃金の著しい伸び悩みこそが日銀の「想定外」
森田京平
日銀の黒田総裁は、しばしば原油価格の急落による物価の下振れを「想定外」とする。しかし本当の想定外は輸出の足取りの重さ、賃金の伸び悩みであろう。実際、輸出と個人消費は著しく増勢を欠き、今後にも大きな期待はできない。
輸出と賃金の著しい伸び悩みこそが日銀の「想定外」
第178回
日銀が市場の信認を得るために残る課題
森田京平
日本では、予想インフレ率の上昇が賃金や物価の意思決定に十分織り込まれていない。これは、日銀がコミュニケーションのあり方を磨く必要を示している。6月に決定した一連の施策は評価できる。残る課題は「適切な景気判断」だ。
日銀が市場の信認を得るために残る課題
第175回
日銀が向かうのは「量的」ではなく「質的」な追加緩和
森田京平,高田 創,熊野英生
5月決定会合における日銀の景気判断の上方修正、6月10日の為替に対する黒田総裁の発言などを勘案すると、今後日銀が「量的」な追加緩和を行う可能性は低いと見られる。その代わりに日銀が向かうのは、「質的」な追加緩和だと筆者は見ている。
日銀が向かうのは「量的」ではなく「質的」な追加緩和
第174回
急上昇する中国株価のきな臭さ 読めないバブル崩壊のマグニチュード
熊野英生,森田京平,高田創
2015年の日本の金融市場にとって最大のリスクは、中国株リスクかもしれない。上海総合指数は5000ポイントを超えて、対前年比2.5倍の水準だ。今後、投機マネーの暴走、バブル崩壊、中国経済減速ともなれば、日本経済が被るリスクは計り知れない。
急上昇する中国株価のきな臭さ 読めないバブル崩壊のマグニチュード
第172回
労働市場の改善ペースが実は鈍化している理由
森田京平
今週1~3月期のGDP統計が発表される。筆者の見立てでは個人消費の足取りの重さが示されるだろうが、その背景には労働市場の改善スピードが思ったほど高まっていないことがある。労働市場は回復しているという世間の認識の裏にどんな誤解があるのか。
労働市場の改善ペースが実は鈍化している理由
第171回
色褪せてきた成長戦略・国家戦略特区を問う
熊野英生,森田京平,高田 創
毎年6月に「日本再興戦略」が更新され、安倍政権の成長戦略が描き直される。ただ、当初抱いていた期待感の大きさと比べると、かなり色褪せてしまった感は否めない。改革を加速する突破口である「国家戦略特区」の運用状況について振り返りたい。
色褪せてきた成長戦略・国家戦略特区を問う
第169回
あれから2年、アベノミクスの「中間評価」
森田京平
アベノミクスの象徴とも言える「量的・質的金融緩和」が始まって2年が経過した。このタイミングを捉えて、アベノミクスについて、まだ成果が出ていないところ、大きな成果が見られたところ、これからの課題、という点から中間評価してみよう。
あれから2年、アベノミクスの「中間評価」
第166回
安定的な「CPI前年比2%」を実現する焦点
森田京平
気回復下での物価停滞が続く「逆スタグフレーション」に向かう中、日銀の課題は、企業や家計のインフレ期待を見極めることだ。安定的な「CPI前年比2%」を実現するに、当面は天然ガス価格、中長期的には労働市場改革という2つの焦点が重要となる。
安定的な「CPI前年比2%」を実現する焦点
第163回
日銀新人事案が暗示する市場への発信力低下
森田京平
安倍内閣が日銀審議委員の候補として掲示したリフレ派の原田泰・早大教授の姿勢が、変化してきた。このこともあり、日銀のコミュニケーションがさらにわかりにくくなるリスクもある。「CPI前年比+2%」という目標をどう見るか。
日銀新人事案が暗示する市場への発信力低下
第160回
原油価格と為替介入の観点から2015年の日銀を読む 「2%」はオデッセイ、「2年」はデルフィへ――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト
森田京平,熊野英生,高田 創
日銀が量的・質的金融緩和を始めて、間もなく2年が経つなか、原油価格の下落には歯止めがかからない。日銀の物価見通しについては、前提となる原油価格や為替の水準は公表されていない。2014、15年度のコアCPI見通しの下方修正は必至と見られるが、日銀はどう動くのか。
原油価格と為替介入の観点から2015年の日銀を読む 「2%」はオデッセイ、「2年」はデルフィへ――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト
第159回
2015年の「景気ロケット発進」は持続するか?――熊野英生・第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト
熊野英生,高田 創,森田京平
2015年の景気は出だしがよい。日本経済の好発進を示す、非常に強い経済データがいくつも発表されている。問題は、その出足がさらに先行きの持続的拡大にスイッチできるかどうかである。新年1回目は、筆者なりに好材料と不安材料を考察してみよう。
2015年の「景気ロケット発進」は持続するか?――熊野英生・第一生命経済研究所 経済調査部 首席エコノミスト
第158回
「逆オイルショック」は1985年にも起きていた!当時のデジャブから予想する来年のトリプルメリット――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
高田 創,森田京平,熊野英生
原油価格は12月、WTIで50ドル台の水準まで低下した。今後、日本経済にとってその影響はどう出るのか。実は1980年代にも、今のような「逆オイルショック」の状況があった。当時の状況を踏まえ、2015年に訪れる「トリプルメリット」の予想しよう。
「逆オイルショック」は1985年にも起きていた!当時のデジャブから予想する来年のトリプルメリット――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
第157回
アベノミクスの「トリクルダウン」が利きにくい背景~第3段階に至った製造業のグローバル化~――森田京平・バークレイズ証券 チーフエコノミスト
森田京平,熊野英生,高田 創
総選挙が14日に迫っている。このタイミングを捉えて、安倍政権がアベノミクスを通じて成し遂げたことと、道半ばのことを峻別しておく価値はあろう。アベノミクスの「トリクルダウン」はなぜ利きにくいのか。その背景を徹底検証しよう。
アベノミクスの「トリクルダウン」が利きにくい背景~第3段階に至った製造業のグローバル化~――森田京平・バークレイズ証券 チーフエコノミスト
第156回
衆議院選挙の政策評価は何がポイントか?過去ではなく「未来志向」で見よ――熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト
熊野英生,森田京平,高田 創
今回の衆議院選挙が日本経済の行方を左右する重要なイベントであることは、重々承知だ。だが、今ひとつ盛り上がりに欠けると感じる。消費税増税を先送りして、一体何を目指すのかがぼんやりしているからだ。私たちは何を各政党に求めるべきか。
衆議院選挙の政策評価は何がポイントか?過去ではなく「未来志向」で見よ――熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト
第155回
足元は悪いが、2015年度は「トリプルメリット」で予想以上の回復も――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
高田 創,森田京平,熊野英生
7~9月期のGDPは市場の予想を大きく下回った。日本は、景気後退局面とも見られかねない状況にある。ただし、足元は2012年のような世界中真っ暗の景気後退局面とは異なる。筆者は2015年度に向け、景気回復への「トリプルメリット」が訪れると見る。
足元は悪いが、2015年度は「トリプルメリット」で予想以上の回復も――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
第154回
追加緩和のサプライズの一部は「議事要旨の発表の遅さ」による副産物~日銀コミュニケーションの改善余地~――森田京平・バークレイズ証券 チーフエコノミスト
森田京平,熊野英生,高田 創
10月末、日銀は追加緩和に打って出た。これは多くの市場参加者にとってサプライズだった。黒田総裁の説明は、それまでの日銀の説明と著しく一貫性を欠いていたからだ。それは、10月上旬に行なわれた金融政策決定会合の議事要旨を見ると明らかだ。
追加緩和のサプライズの一部は「議事要旨の発表の遅さ」による副産物~日銀コミュニケーションの改善余地~――森田京平・バークレイズ証券 チーフエコノミスト
第153回
意表を突く「追加緩和」に隠された意図 さらなる円安、日銀はどこまで下落を狙うのか――熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト
熊野英生,高田 創,森田京平
10月31日、日銀が意表を突いて追加緩和に打って出た。金融政策の主要な武器が、為替への影響力に移っていることは明らかだ。日銀はこれからも、物価上昇率2%を目指して、円安圧力を働かせる追加緩和を発動し続けるのだろうか。
意表を突く「追加緩和」に隠された意図 さらなる円安、日銀はどこまで下落を狙うのか――熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト
第152回
為替はやっぱり「達磨さんが転んだ」――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
高田 創,森田京平,熊野英生
足もとの為替相場は、一時は110円台と6年ぶりの円安水準になった。筆者が為替について長らく持っていたストーリーラインは、「達磨さんが転んだ」というものだ。ゲームのルールを決める「鬼」としての主導権は、いつも米国サイドにあった。
為替はやっぱり「達磨さんが転んだ」――高田創・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
第151回
「CPI前年比+2%」の時間軸が柔軟化 日銀はフォワードガイダンスの再設計へ――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト
森田京平,熊野英生,高田 創
最近、黒田日銀総裁の発言などを観察すると、「CPI前年比2%」という物価安定目標の達成時期の目処としてきた「2年」という時間軸が、柔軟化していることを感じる。日銀は追加緩和よりも、フォワードガイダンスの再設計に動くのか。
「CPI前年比+2%」の時間軸が柔軟化 日銀はフォワードガイダンスの再設計へ――森田京平・バークレイズ証券チーフエコノミスト
第150回
「円安批判」への批判――熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト
熊野英生,森田京平,高田 創
足もとで進む円安に対して、企業経営者などから批判的な意見が数多く述べられるようになった。筆者は、マクロ経済が正常化していく過程で円安のモメンタムが止まってしまうことは、マイナスだと思う。改めて円安のメリット・デメリットを考えよう。
「円安批判」への批判――熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部 首席エコノミスト
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