
桃田健史
第134回
13年ぶりに復活した、GMの電気自動車「スパークEV」。自動車業界では「既存ガソリン車のEV版」程度の認識で、あまり話題にはなっていなかった。しかし、その出来栄えと動力性能、さらには車内に組み込まれた最新テレマティクスの数々は、日系メーカーの想定外だった。

第133回
11月20日、世界EV市場で5割強のシェアを占めて独走する日産「リーフ」がマイナーチェンジを受け発売された。2010年12月3日の発売から2年足らず、EV市場の需要「踊り場感」を背景に、早めのマイナーチェンジとなった。

第132回
中山間地域とは、日本国土の7割を占める、都市や平野地域を除く山がちな地域のことだ。人口減少・高齢化する日本社会の未来を写す鏡とも言える中山間地域では、社会生活のための交通手段の確保が大きな課題となっている。

第131回
スズキは2012年11月6日、アメリカの四輪販売事業から撤退し、二輪車・四輪バギー、船外機に事業集約するとと発表した。どうしてアメリカで、スズキは売れなかったのか?スズキの商品構成や世界市場戦略から、その理由を分析する。

第130回
10月15日、米自動車技術会が、欧米メーカーが推進する直流・急速充電の「コンボコネクター方式」を認証したと発表した。これを受けて日本の大手紙等では「チャデモvsコンボ」関連の記事が掲載され、日経電子版では「チャデモ落選」という刺激的な見出しを打った。

第129回
9月後半、九州へ取材旅行に出た。目的は、「自動車産業の九州シフトの実態」を探るためだ。ルポの後編となる今回は、実際に3つの自動車産業集積エリアを訪問して見えたその実態と、まとめとしての考察を報告する。

第128回
9月後半、九州へ取材旅行に出た。目的は、『自動車産業の九州シフトの実態』を探るためだ。取材地は、北部九州と呼ばれる福岡県と大分県。ここに九州の自動車産業が集積している。今回、両県で行政機関、自動車生産拠点、海上物流拠点を巡った。

第127回
9月19日、東京でLNGに関する歴史的なカンファレンスが開催された。第1回「LNG産消会議」(資源エネルギー庁主催)である。この“産消”は、地産地消を意味するのではなく、産地者(Producer)と消費者(Consumer)を指す。

第126回
去る9月11日からの3日間、マツダは箱根の有料道路・ターンパイクを借り切り、今年11月末発売予定の新型『アテンザ』の報道陣向け先行試乗会を行なった。一般道を借り切ってのここまで大々的な試乗会の開催は初めてだ。なぜマツダはいま、ここまでするのか?

第125回
軽自動車市場でいま、各社間の戦いがヒートアップしている。発売されたばかりの「ワゴンR」は、“まるで軽ではないようなクルマ”のレベルにまで進化した。一方、軽では万年3位だったホンダ起死回生の一発「N Box」が大ヒットしている。

第124回
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で一躍有名になった「デロリアン」というクルマ。製造元は映画公開の3年前に倒産しているが、事業を受け継いで同車をレストア・販売、さらには電気自動車への改造を進めている企業があるのをご存じだろうか。

第123回
お盆真っ只中の、茨城県つくば市。「セグウェイツアー」が珍しく、2日間連続で行われた。つくば駅徒歩2分、商業施設に囲われたなかにある、「つくばサイエンスインフォメーションセンター」前の広場。一般公募された6人の参加者がセグウェイの走行講習を受けた。

第122回
「やはり、もたなかったか…」EVなど次世代車ビジネス関係者の多くが、そう漏らした。8月8日、経営不振に陥っていた米リチウムイオン二次電池ベンチャーの「A123システムズ」は、中国自動車部品大手「萬向集団」への身売りを発表した。

第121回
唐沢寿明・本仮屋ユイカを起用し、バブル期ノリのミニドラマ的を演出採用――そんな面白CMの新型「ミラージュ」だが、その実態は三菱自工の中期経営計画「ジャンプ2013」での最重要車種だ。

第120回
復興から地域再生へと歩む東北地方。その経済の中心地、仙台を発信源として最近、自動車産業に関する報道が多い。それには、本年7月1日に誕生した「トヨタ自動車東日本」の影響が大きい。

第119回
中古車販売にこの7月14日、新たなる流通革命が芽生えた。それが「WOW!TOWN幕張」だ。ここは展示台数約350台の大型施設。運営するのは、中古車販売・自動車買取事業の大手、ガリバーインターナショナルだ。

第118回
今回トヨタとBMWが発表した技術提携は、従来の内容をさらに大きく前進させたものだ。トヨタ、BMWそれぞれが、提携相手から得たいメリットとは、具体的にどういった技術だろうか。それぞれの思惑を探る。

第117回
「超小型モビリティ」が6月に入ってから、テレビ、新聞、ウェブで一気に脚光を浴びた。それらの記事内容は、「軽自動車の規定変更への布石かもしれない」、「買い物弱者に朗報」、「若者のクルマ離れに歯止めがかかるか」といったものだったが……。

第116回
今年のル・マンは、トップカテゴリーには自動車メーカーとしてトヨタとアウディの2社のみが参戦。「ハイブリッド対決!」となった。そしてアウディが勝ち、トヨタは負けた。この結果は十分に予想できたにもかかわらず、あえてトヨタが挑んだ理由とは何か。

第115回
東京スカイツリーをバックに、小型EVが走る。そのクルマの名前は、「HOKUSAI-III」。葛飾北斎の生誕地“すみだ”で、地元の中小企業有志たち“すみだ新製品開発プロジェクト実行委員会”が企画制作したEVの第三弾。最近、テレビ、新聞、ウェブなどで取り上げられることが多い。
