加藤 出

加藤 出

東短リサーチ代表取締役社長

東短リサーチ取締役チーフエコノミスト。1988年4月東京短資(株)入社。金融先物、CD、CP、コールなど短期市場のブローカーとエコノミストを 2001年まで兼務。2002年2月より現職。 2002年に米国ニューヨークの大和総研アメリカ、ライトソンICAP(Fedウォッチ・シンクタンク)にて客員研究員。マネーマーケットの現場の視点から各国の金融政策を分析している。2007~2008年度、東京理科大学経営学部非常勤講師。2009年度中央大学商学部兼任講師。著書に「日銀は死んだのか?」(日本経済新聞社、2001年)、「新東京マネーマーケット」(有斐閣、共著、2002年)、「メジャーリーグとだだちゃ豆で読み解く金融市場」(ダイヤモンド社、2004年)、「バーナンキのFRB」(ダイヤモンド社、共著、2006年)。

第162回
VAT引き上げでインフレもそれでも英政府は財政に注視
加藤 出
キャメロン英首相は9日(日曜)午前のBBCテレビに出演し、財政再建策を推し進めることの重要性を説くと同時に、インフレの問題を軽んじていないことを国民に強調した。昨年来、英国ではインフレへの不満が増加している。
VAT引き上げでインフレもそれでも英政府は財政に注視
第161回
92年以来の最高視聴者数へ英国に見るテレビ復活のカギ
加藤 出
2010年の英国で最も視聴者数が多かったテレビ番組は何か? 答えは12月13日夜に放送された「Xファクター」である。これは昨年6月27日に放送されたサッカー・ワールドカップ、イングランドvsドイツ戦を上回る数値だ。
92年以来の最高視聴者数へ英国に見るテレビ復活のカギ
第160回
優秀な人材は南欧から英国へ人材流出が経済格差を拡大
加藤 出
ヨーロッパにいると、日常的にさまざまな移民の話に遭遇する。たとえば、ロンドンの人びとは、全般的に移民をポジティブにとらえている。先日、金融街のあるエコノミストと面談したとき、彼は英国経済にとって重要な“資源”は英語と優秀な移民だと指摘した。
優秀な人材は南欧から英国へ人材流出が経済格差を拡大
第159回
世界経済は驚くほど好調寄付金も昨年を上回った
加藤 出
英「エコノミスト」誌12月11日号は特集記事で「今年は結局、世界経済が驚くほど好調な年になった」と報じた。ドイツの急回復によってユーロ圏全体は意外に悪くない成長を示し、米国の二番底懸念は実現せず、世界経済は5%近い成長を示す見込みだ。
世界経済は驚くほど好調寄付金も昨年を上回った
第158回
ユーロに加盟しなくて正解英国から見るドイツの苦悩
加藤 出
ユーロに加盟しなくてよかった、という声はロンドンではよく聞かれる。しかしながら、ユーロに崩壊されたら欧州経済はもちろん、英国経済もただではすまないという警戒感も強い。
ユーロに加盟しなくて正解英国から見るドイツの苦悩
第157回
アイルランド危機を学習スペインの焦りと戸惑い
加藤 出
欧州の国債市場が混迷を深めるなか、11月後半の週末にロンドンからアイルランドとスペインへそれぞれ1泊2日で行ってみた。
アイルランド危機を学習スペインの焦りと戸惑い
第156回
ブランドランキングで圏外日本企業の高齢化の深刻さ
加藤 出
英TLG社は英国と米国の企業リーダーたちを対象に、最も影響力のあるブランドは何か?という調査を行い、ランキングを発表した。英米共に、1位アップル、2位グーグル、4位アマゾン、5位フェイスブックだった。
ブランドランキングで圏外日本企業の高齢化の深刻さ
第155回
国債暴落に不良債権問題それでもアイルランドは笑う
加藤 出
11月15日付の「アイリッシュ・インディペンデント」紙は1面で、財務大臣がEUに銀行救済用資金を求める“苦肉の案”を検討していると伝えた。一方で同紙には、暗いニュースばかりでなくコミカルな記事も多い。
国債暴落に不良債権問題それでもアイルランドは笑う
第154回
FRBの国債大量購入策にネズミ講との批判まで続々
加藤 出
FRBが決めた6000億ドルの国債購入策が政治問題と化してきた。ユーロ圏、ロシア、ブラジル、中国など世界各国から激しい反発が噴出している。オバマ大統領までが批判の声を鎮めようと懸命に説明を行っている。
FRBの国債大量購入策にネズミ講との批判まで続々
第153回
ウォークマンが象徴する日本企業の競争力の低下
加藤 出
ウォークマンの日本国内向け出荷終了のニュースは、英国でも大きく報じられた。非常に気になるのは、カセットテープのウォークマンの製造中止を、ブランドの消滅と同義として報じていることだ。ウォークマンのデジタル携帯プレーヤーが認知されていないのだ。
ウォークマンが象徴する日本企業の競争力の低下
第152回
フランスのストとは対照的英国民の財政再建への理解
加藤 出
欧州では、財政再建に対する国民の反応が各国で異なっている。フランスも英国もドイツも厳しい内容の再建政策を発表しているが、フランスでは激しいストやデモが勃発する一方、英国やドイツでは比較的平穏を保っている。
フランスのストとは対照的英国民の財政再建への理解
第151回
米FRBが暗黙のドル安誘導日本の納税者に移転される負担
加藤 出
米国の金融緩和姿勢は、中国の人民元操作に並ぶ現在の通貨戦争の大きな火種だが、10月15日の講演でバーナンキFRB議長はその問題に触れず、暗黙のドル安誘導を進めようとしている。
米FRBが暗黙のドル安誘導日本の納税者に移転される負担
第150回
英国では野党も声高に叫ぶ痛みを伴う財政再建の必要性
加藤 出
“ファッション帝国”アルカディアを経営する英国ビジネス界の将軍、サー・フィリップ・グリーン氏は2ヵ月前、キャメロン首相に政府のムダづかい調査を依頼された。任命が発表されたとき、英国では大きな論争が起きた。
英国では野党も声高に叫ぶ痛みを伴う財政再建の必要性
第149回
日銀・包括緩和策で対処不能カギはアニマルスピリッツ
加藤 出
日銀は「包括緩和策」を決定。日銀が従来いやがっていた政策が、ずらりと並ぶ。閣僚から日銀法改正を望む見解が出ているなか、日銀は政治的プレッシャーをそうとう強く意識したものと思われる。
日銀・包括緩和策で対処不能カギはアニマルスピリッツ
第148回
「預金者は愚痴るな」的発言で 英国の中央銀行副総裁が炎上
加藤 出
イングランド銀行(BOE)幹部のテレビでの発言が、英国の預金者を激高させ、“炎上”状態に陥った。チャールズ・ビーンBOE副総裁は、9月27日にニュース番組で、現在同行が行っている超低金利政策は、家計に対して、貯蓄ではなく消費を求める政策であると説明した。
「預金者は愚痴るな」的発言で 英国の中央銀行副総裁が炎上
第147回
中東の大金持ちが集結する英国のしたたか富裕層商売
加藤 出
ロンドンの高級住宅街を散策してみると、すごいクルマに頻繁に出くわす。路上駐車の様子が、スーパーカー見本市のようなときさえある。「なぜこんなに資産家が多いのだろう?」と誰でも不思議になるだろう。
中東の大金持ちが集結する英国のしたたか富裕層商売
第146回
海外主要メディアがたしなめる金融緩和への無邪気なる期待
加藤 出
菅直人首相の続投が決まった翌日、政府は外国為替市場で円売りドル買い介入を開始した。市場の一部には「菅政権続投なら介入はしばらくない」と思い込む向きもあっただけに、いいタイミングだったと思われる。
海外主要メディアがたしなめる金融緩和への無邪気なる期待
第145回
ビートルズの故郷から悲鳴も英国民に支持される財政再建
加藤 出
先日、ロンドンから日帰りでリバプールに行ってみた。この街は欧州有数の港湾都市であり、歴史的建造物が多い。2008年には「欧州文化首都」に選出された。港やその近くの商業施設は驚くほど綺麗に再開発されている。
ビートルズの故郷から悲鳴も英国民に支持される財政再建
第144回
円高阻止のマスコミ大合唱批判恐れた日銀の「努力姿勢」
加藤 出
円高阻止のための追加緩和策を求めるマスコミの大合唱のなか、日銀は8月30日に臨時金融政策決定会合を開き、新たに新型オペを10兆円実施することを決定した。円高になると、日本では議論が冷静さを失う傾向があるように感じられる。
円高阻止のマスコミ大合唱批判恐れた日銀の「努力姿勢」
第143回
有効なカードはもはやなし金融政策の限界に悩むFRB
加藤 出
FRBは8月10日のFOMCで苦しい判断を見せた。すぐに切れる有効な“緩和カード”が手元に今はないという悩みがにじみ出ていた。今回の決定は「追加緩和策」というほどのものではない。
有効なカードはもはやなし金融政策の限界に悩むFRB
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