上田惇生

第353回
組織に働く者を囲む現実は成果を要求しながら成果を困難にする
上田惇生
通常、組織に働く者は、自分ではコントロールできない四つの大きな現実に囲まれている。それらの現実は、いずれも組織に組み込まれ、日常の仕事に組み込まれている。
組織に働く者を囲む現実は成果を要求しながら成果を困難にする
第352回
多くの人が得意な仕方で学んでいないし仕事もしていない
上田惇生
ドラッカーによれば、仕事のできるできないは、いくつかの習慣的な姿勢と基本的な方法を身につけているかどうかの問題である。
多くの人が得意な仕方で学んでいないし仕事もしていない
第351回
経営管理者には経営管理者たらしめる特有の課題が二つある
上田惇生
ドラッカーは、経営管理者すなわちマネジメントの地位にある者の仕事について、ドイツ帝国の宰相ビスマルクの言を引く。「文部大臣になることは易しい。長くて白いひげがあればよい。だが、コックはそうはいかない。能力が必要である」。
経営管理者には経営管理者たらしめる特有の課題が二つある
第350回
“組織”とは完全無欠たり得なくともかなりは満足し得るべきもの
上田惇生
いかなる組織構造であっても、組織として最小限満たさなければならない条件がある。すなわち、明快さ、経済性、方向付け、理解、意思決定の容易さ、安定性と適応性、永続性と新陳代謝である。
“組織”とは完全無欠たり得なくともかなりは満足し得るべきもの
第349回
マネジメントは成果だけでは不十分 “正統性”が必要である
上田惇生
企業、政府機関、非営利組織など、あらゆる組織にとって、本来の機能とは、社会のニーズを事業上の機会に転換することである。つまり、市場と個人のニーズ、消費者と従業員のニーズを予期し、識別し、満足させることである。
マネジメントは成果だけでは不十分 “正統性”が必要である
第348回
われわれは再び唯一の正しい答えはないという時代へと突入しつつある
上田惇生
ドラッカーとは、現代社会最高の哲人であり、マネジメントの父である。その現代社会の哲人としてのドラッカーの重要論文を編纂したものが、『イノベーターの条件』であり、そのなかで抜きんでて重要なものが、この「歴史にも境界がある」に始まる論文である。
われわれは再び唯一の正しい答えはないという時代へと突入しつつある
第347回
組織の良否はそこに成果中心の精神があるかどうかによって決まる
上田惇生
人間は多様である。しかも、でこぼこした存在である。あることを得意とし、あることは不得意とする。得意なことを伸ばすのは簡単だが、不得意なことを直すのは至難である。そこで不得意なことを意味のないものとし、得意なものを引き出して組み合わせることが必要になる。
組織の良否はそこに成果中心の精神があるかどうかによって決まる
第346回
マネジメントとは何にもましてものの考え方である
上田惇生
マネジメントとは何か。諸々の手法と手品の詰め合わせか。それとも、ビジネススクールで教えるように、分析道具のセットか。もちろん、道具としてのマネジメントも重要である。マネジメントとは、いかなるものの考え方か。
マネジメントとは何にもましてものの考え方である
第345回
既存の大企業こそ企業家的なリーダーシップの機会と能力と責任を持つ
上田惇生
大企業に企業家精神は似合わないとは、虚言である。企業家精神を発揮している大企業はたくさんある。企業家精神に無縁の大企業こそ稀有というべきである。企業家精神抜きで生き残れているはずがないからである。
既存の大企業こそ企業家的なリーダーシップの機会と能力と責任を持つ
第344回
「高齢化社会」では高年者が扶養される側から扶養する側に回ることが必要
上田惇生
高年者は、あらゆる先進国において、いかなる弱者をも超えて突出する巨大な弱者である。増大を続ける唯一の弱者である。この弱者は、多様な層を横断的に網羅する。その意味で、もっとも普遍的な弱者である。誰もが、その一員になると考える唯一の弱者である。
「高齢化社会」では高年者が扶養される側から扶養する側に回ることが必要
第343回
創業者が貢献できるもの 他に抜きんでて貢献できるものは何か
上田惇生
ベンチャーが成功を始めたら、自らの役割を変えなければならない。しかし、具体的に何をどう変えたらよいかを知る者は少ない。どうしても、「自分は何をしたいか」から考える。あるいは「自分は何に向いているか」を考えてしまう。ドラッカーは、いずれも間違いだという。
創業者が貢献できるもの 他に抜きんでて貢献できるものは何か
第342回
いつまでもワンマンでマネジメントすることなくトップ・チームを構築する
上田惇生
ドラッカーは、対策は簡単だという。必要になる前にチームとしてのトップマネジメントを構築しておかなければならない。「チームは一日にしてならず。機能するようになるには、時間がかかる」。それでは、トップ・チームはどのようにして構築するか。
いつまでもワンマンでマネジメントすることなくトップ・チームを構築する
第341回
政府の役割は実行ではない“決定”と“方向付け”と“エネルギーの結集”である
上田惇生
「政府の役割は、社会のために意味ある決定と方向付けを行うことである。社会のエネルギーを結集することである。問題を浮かびあがらせることである。選択を提示することである」。この政府の役割をドラッカーは統治と名づけ、実行とは両立しないと喝破した。
政府の役割は実行ではない“決定”と“方向付け”と“エネルギーの結集”である
第340回
貢献すべきは貢献したいことではない 貢献すべきことである
上田惇生
「自らの果たすべき貢献を考えることが、知識から行動への起点となる。問題は、何に貢献したいかではない。何に貢献せよと言われたかでもない。何に貢献すべきかである」。ドラッカーは、このようなことが問題になるようになったこと自体が初めてのことだという。
貢献すべきは貢献したいことではない 貢献すべきことである
第339回
質問によって行われるドラッカーのコンサルティング 究極の問いとは
上田惇生
ドラッカーのコンサルティングが、質問によって行われていたことはよく知られているとおり。ゲーテにもダンテにも先生はいた。しかし、2人とも、彼らの先生が思いもつかないほどの巨人に成長した。先生方の持ついかなるスペック(仕様)をも超えた。
質問によって行われるドラッカーのコンサルティング 究極の問いとは
第338回
事業の定義の陳腐化は進行性の病である しかも命にかかわる病である
上田惇生
事業の定義は3つの部分から成る。環境、使命、強みである。自らを取り巻く市場、顧客、技術などの経営環境であり、自らが使命とするものであり、自らが強みとすべきものである。ドラッカーによれば、この事業の定義が有効であるためには、条件が四つある。
事業の定義の陳腐化は進行性の病である しかも命にかかわる病である
第337回
“基本”と“原則”は状況に応じて適用すべきもの 破棄してはならない
上田惇生
ドラッカーは、マネジメントにおいて致命的に重要な基本と原則が、どこにも明示されていないことに気づかされた。待っていても誰かがまとめてくれる気配はない。そこで、彼自身が書いた本が、『マネジメント─課題、責任、実践』だった。名著『現代の経営』を書いてから20年後の1973年のことだった。
“基本”と“原則”は状況に応じて適用すべきもの 破棄してはならない
第336回
最高の仕事のためには責任を持たせるための4つの処方が必要である
上田惇生
組織は、そこに働く者が最高の仕事をすることを必要とする。そのためには、責任を持ってもらわなければならない。その責任を持たせるための処方が4つある。
最高の仕事のためには責任を持たせるための4つの処方が必要である
第335回
顧客満足とともに従業員満足が必須になる だが受け身ではない満足である
上田惇生
ドラッカーは、働く者から最高の仕事ぶりを引き出すには、いかなる動機づけが必要かを問う。通常、これに対する答えは、働く者の満足である。しかしドラッカーは、この答えはほとんど意味をなさないという。
顧客満足とともに従業員満足が必須になる だが受け身ではない満足である
第334回
トップたる者は自らが最も得意とすることを行わなければならない
上田惇生
ドラッカーによれば、成果を上げる人は、「外交的な人から内向的な人、おおまかな人から細かな人までいろいろだった」という。しかし彼らのあいだには、いくつかの共通点があった。そしてその筆頭が、なされるべきことを考えるという習慣だった。
トップたる者は自らが最も得意とすることを行わなければならない
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