
沖有人
新築マンションを買うときに悩ましいのが価格だ。販売価格が割高なのか、適正なのか、一般人にはよくわからない。今回は、筆者が提唱する「沖式新築時価」を参考にしながら、新築マンションの適正価格を調べる方法を紹介しよう。相場価格に惑わされてはいけない。

子どもの教育にとって住環境は大切だ。子どもの教育環境を重視する人は、どんな属性を持ち、どんな場所に住んでいるのか。住宅選びと教育との関係について、その縮図となる埼玉県にクローズアップして分析すると、普段はうかがい知れない真実が見えてきた。

中古マンションの価格査定を行うと、驚くべき実態が発覚する。最大で9億円値上がりした物件がある一方、最大で2億円値下がりした物件もある。その「格差」は実に10億円超となる。自宅の売却を考えている人は、含み益・含み損をよく意識したほうがよい。

今から35年の住宅ローンを組むと、返済終了は2052年。2050年には日本の総人口が1億人を割り込んでおり、今よりも少子高齢化が進んでいる。購入したマンションには、その時点で資産価値があるのだろうか。人口減少をテーマにマンション購入の損得を検証する。

マンション価格が下がりにくいエリアの条件、すなわちマンションの価格と立地の因果関係とは何か。過去においてどんな出来事があり、価格はどのように動いたか、それがつぶさに分かれば怖いものはない。あらゆるリスクを考慮すると値下がりしない立地は非常に絞られる。

不動産取引で売主と買主の双方の仲介を同一の会社が行うことを「両手仲介」と言う。これは売主・買主双方にとって利益相反になる「禁じ手」にもかかわらず、日本の不動産業界では半ば常態化している。お客が業者の食い物にされないための知識を対策を考えよう。

第39回
マンション価格はかなり上昇した。だからこそ、売りたいけれども次の自宅をどうするかで迷う人が多い。次の物件を買うにしても、含み益が出た分だけ価格は高い。賃貸に住み替えるにしても、不動産価格が下がらないと家賃分だけ損に感じるだろう。ではどうするか、納得のいく落としどころを3つのタイプで提示しよう。

第38回
ある日、気がついたら銀行口座の預金残高が勝手に何十万円も増えている――。マイナス金利の現在ではあり得ない出来事だが、今年の確定申告ではこんなマンション購入世帯がたくさん出そうだ。そのからくりは、実は住宅ローンの金利と控除の関係にある。

第37回
自宅を購入する前に不動産投資をしていると、住宅ローンが引けずに持ち家の取得を断念せざるを得ない人が頻出する。そのくらい不動産投資は儲からないと考えた方がいい。なぜ持ち家がOKで投資がNGなのか、その理由を明らかにしておこう。

第36回
2017年のマンション市場は様々な影響要因があるなか、横ばいトレンドが続くと見られる。これから自宅を売買しようとする人にとって、移ろうトレンド、普遍的に変わらないトレンドを区別して対処する必要性が高そうだ。不透明な市況に惑わされない心得を指南する。

第35回
すべての新築マンションは、1年後には中古として市場に出てくる。購入者の明暗を分けるのは、新築の購入価格と中古の売却価格との差である。購入時より高く売れるマンションはあるのか。これが実は結構ある。「売主別」「ブランド別」にランキングしてみた。

第34回
タワーマンションカーストという言葉がある通り、タワーマンションに住むなら上層階、というのが世間の一般的な認識だろう。しかし、これから買うなら本当にお得なのは下層階になるかもしれない。税金も含めたタワーマンションの賢い買い方を整理しておこう。

第33回
「2020年の東京オリンピック後にマンション価格が暴落する」など、世間にマンション価格を巡る下落の希望的観測は少なくない。そう言いふらす人たちには、どんな根拠があるのだろうか。彼らが「オオカミ少年」である理由を、データを基に検証しよう。

第32回
今やマンションより割安になった戸建だが、それによって戸建の資産性が上昇したかというと、そうではない。それは本来の居住資産としての価値を無視して、20年後にはゼロ評価になってしまうからだ。戸建が「買いづらい」背景には根本的な政策ミスがある。

第31回
現在の不動産市場を見ると、超低金利の一方で物件価格は高騰しており、自宅購入を目指す人にとって「痛し痒し」の状況だ。「マイナス金利時代だから自宅購入には追い風」と一概に言えるのだろうか。今、マンションを購入する際の損得の分岐点を明らかにしよう。

第30回
「マンションは管理を買え」と言われるが、それは違う。マンションの住民が「管理会社を選ぶ」のだ。マンション入居者の声を基にした、日本初の管理会社の満足度調査をお届けしよう。あなたのマンションの管理会社は「よい」か、「悪い」か?

第29回
公立小学校の偏差値とそこに通う子どもの親の経済力との間には、強い相関関係がある。実は、住宅選びの際にもこの「学区別世帯年収」は参考になる指標の1つだ。これまであまり触れられることがなかった学区年収と住宅人気エリアとの相関関係を紐解こう。

第28回
都心ではタワーマンションが人気だ。特にブランド志向の強い男性が住むパターンが多いようだ。しかし、タワーマンションの価格は人の虚栄心によって動かされる側面が強いため、購入には冷静な考察が必要だ。投資で失敗しないための知恵をお伝えしよう。

第27回
新築マンションは中古になったら2割下がる――。こんな話があたかも神話のように語られてきた。果たしてそれは本当なのだろうか。マンションの購入を考えている人にとっては気になるところだ。実はこれ、不動産業者に端を発する俗説の1つなのである。

第26回
マンション住人の中には、修繕積立金の負担が高いと感じたことはないだろうか。必要以上に行なわれるマンションの大規模修繕や管理組合が負担する高額なコストの背景には、不動産業界の悪しき慣習が横たわっている。修繕費を合理化するにはどうしたらいいのか。
