2021.4.4
新日本酒紀行「伊根満開」
海の京都と呼ばれる伊根町は天橋立に近い漁師町。1階に船を納め、2階を住居にした舟屋が伊根湾沿いに並ぶ。町唯一の酒蔵、創業1754年の向井酒造はこの舟屋で酒を仕込む。漁港らしい銘柄「大漁旗」や「益荒猛男」に加え、1999年から杜氏を務める向井…
酒食ジャーナリスト
日本古来の食の良さを啓蒙。著書に『厳選日本酒手帖』(世界文化社)、『ゼロから分かる!図解日本酒入門』(世界文化社)など。
2021.4.4
海の京都と呼ばれる伊根町は天橋立に近い漁師町。1階に船を納め、2階を住居にした舟屋が伊根湾沿いに並ぶ。町唯一の酒蔵、創業1754年の向井酒造はこの舟屋で酒を仕込む。漁港らしい銘柄「大漁旗」や「益荒猛男」に加え、1999年から杜氏を務める向井…
2021.3.28
日本酒はピーク時の1/4まで出荷量が落ち、休業・廃業、家族経営を外部人材で救済するケースも増えている。秋田県横手市大森町で1914年に創業した大納川は後者。新社長は田中文悟さんで、13もの酒蔵を立て直した酒蔵再生人だ。地元銀行から腕を見込…
2021.3.21
伝統的な生酛系酒母で造る酒は、味に深みがあり、個性が出ます」と、香住鶴10代目の福本和広さん。1725年に創業した老舗蔵で、兵庫県北部の日本海に面した香美町に蔵が立つ。
2021.3.14
山々に囲まれた佐賀県多久市の東鶴酒造。1989年から訳あって、酒造りを休業していた。2002年に6代目の野中保斉さんが蔵に戻ったものの、酒の味が苦手で飲食店に勤務。ある日、唐津市の小松酒造の蔵元杜氏、小松大祐さんと出会い、酒造りの姿勢と酒…
2021.3.7
芸術家、池田満寿夫氏の躍動感溢れる「勝駒」の揮毫ラベル。清都酒造場3代目の清都康介さんが仲間と共に、蔵の酒を愛した氏に宴席で依頼して実現した。ラベルには「富山の小さな手造り酒やです。5人の造り手で、そう、こっぽり(沢山)とはできませ…
2021.2.28
福島県喜多方市と奈良県は直線距離で500kmも離れているが、太い絆があり移住者も多い。江戸時代中期、奈良の大和川の岸辺で綿花栽培を営む本家から分家し、喜多方に移住後、1790年に酒蔵を創業した大和川酒造店。その200年後の1990年に濁川の岸辺に…
2021.2.21
海の京都と呼ばれる丹後半島で、1842年に創業した木下酒造。地元だけで消費されていた酒を、国内外から注文が来る酒に転換したのは11代目の木下善人さんだ。
2021.2.14
奈良盆地西南部に位置する御所市は、大和朝廷以前の歴史を誇る神話の里。役行者が修行したと伝わる霊山、葛城山の麓に立つ酒蔵が千代酒造だ。
2021.2.7
1300年前、白村江の戦いの時代に築かれた基肄城(きいじょう)が立つ佐賀県と福岡県の県境、基山町。この地で100年前から酒造りを行うのが基山商店だ。銘柄は基峰鶴で、基山を優雅に舞う鶴の姿から命名された。杜氏は2014年から4代目の小森賢一郎さ…
2021.1.31
「風通しが良いと稲は病気に強く、何事にも縁起が良い。追い風だともっと良い(笑)」と白井酒造店の9代目の白井栄一さん。蔵が立つ会津美里町は会津盆地の南端、優良米の産地で豪雪地帯だ。山間部で昼夜の寒暖差があり、日照時間は長く、雪解けの…
2021.1.24
日本酒のラベルといえば漢字が当たり前だった2006年、楽しいイラストの季節限定酒が登場した。春は四つ葉のクローバー、夏はセミ、秋はポルチーニ茸で、それぞれイタリア語が添えてある。企画したのは福岡県三井郡のみいの寿蔵元杜氏の井上宰継さん…
2021.1.17
古くから大和と伊勢神宮を結ぶ初瀬街道に、1818年に創業した木屋正酒造。大和瓦と漆喰壁に虫籠窓が特徴で、主屋などが登録有形文化財に指定される。6代目蔵元の大西唯克さんが2004年から杜氏を務め、05年に新ブランド「而今」を立ち上げた。透明感…
2021.1.10
東京のテレビ局で経済や農業に関する番組を制作していた日下智さんは、減反や農家の高齢化などに疑問を持ち「米の6次産業化である酒造りに、解決の可能性がある」と気付く。一方、同僚の田下裕也さんは、日本酒の番組を制作するうちに、酒造りへの…
2020.12.27
奈良と会津の結び付きは平安時代にさかのぼる。空海や最澄と同時代に活躍した高僧、徳一が奈良から会津に移住し、多くの寺院を建立して敬われた。その縁あってか会津には奈良屋という屋号が多い。喜多方市の夢心酒造もその一つだ。
2020.12.20
「金は悪です」。キッパリ言い切る小松大祐さん。焼き物の町、佐賀県唐津市相知町の小松酒造7代目の蔵元杜氏だ。慶應義塾大学卒業後、大手証券会社でトップセールスマンとして活躍したが、金を巡って醜く争う人々を数多く見た。悩んだ揚げ句、高給…
2020.12.13
女性杜氏の草分けである森喜酒造場5代目の森喜るみ子さん。大阪大学薬学部を卒業し、製薬会社に勤務中、父が脳梗塞で倒れる。急きょ結婚して1989年に家業を継ぐが、人手不足のため、妊娠中でも朝4時に起き、30kgの米袋を運んだ。家計を助けるため薬…
2020.12.6
1909年、呉服店を営んでいた前田家が酒蔵を創業し、前田酒造と名乗っていたが、3代目の前田健三さんが古伊万里酒造に改名。主に普通酒を醸し、焼き物の町の地酒として愛飲された。だが、健三さんは2011年に急逝し、長女の前田くみ子さんが4代目を継…
2020.11.29
栃木県小山市の若駒酒造の屋号は「太○」と書いて「かねたまる」と読む。意味はもちろん「金たまる」だ。創業は1860年、祖先は商売上手といわれる近江商人だが、6代目の柏瀬幸裕さんが蔵へ戻った2009年は、金がたまるどころか、出ていく一方。「親…
2020.11.22
環境省選定の日本名水百選の一つ、八ヶ岳の「三分一湧水」は、戦国時代に水の利権で争う三つの村に、武田信玄が堰を築いて等配分したのが名の由来。この水で酒を造るのが武の井酒造だ。
2020.11.15
栃木県矢板市大槻はその昔、大きな槻(ケヤキの古名)があり、その裏に九つの尾を持つ狐がいたという九尾伝説が残る土地。これにちなんで屋号を「九分」にしたのが富川酒造店だ。
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