2025.1.21
江戸の放火少女「お七」の犯行動機が“ピュア”すぎて怖い…16歳の少女を待ち受けていた悲劇的な結末とは
1682(天和2)年12月28日、江戸で大規模な火災が発生した。「天和の大火」だ。火事で焼け出されたある一家に、「お七」という名の娘がいた。年齢は15〜16歳。一家は避難所となった近隣の寺に身を寄せ、他の被災者たちと共同生活を送ることになった…
歴史ライター/編集プロダクション「ディラナダチ」代表
編集プロダクション「ディラナダチ」代表。1964年、東京都生まれ。スイングジャーナル社、KKベストセラーズなどを経て、2011年に独立。旅行・歴史関連雑誌の編集、執筆を手掛けている。主な担当刊行物に廣済堂ベストムックシリーズ(廣済堂出版)など。
2025.1.21
1682(天和2)年12月28日、江戸で大規模な火災が発生した。「天和の大火」だ。火事で焼け出されたある一家に、「お七」という名の娘がいた。年齢は15〜16歳。一家は避難所となった近隣の寺に身を寄せ、他の被災者たちと共同生活を送ることになった…
2024.12.6
前田茂勝は戦国時代末期〜江戸時代初期の大名で、豊臣秀吉政権の五奉行だった丹波亀山城主(京都府亀岡市)・前田玄以の息子である。秀吉亡き後に起きた関ヶ原の戦いで前哨戦の「田辺城の戦い」に参加し、歴史に名を残したが、1608(慶長13)年、「…
2024.10.29
「伝説の悪女」といわれる女性が、浄瑠璃・歌舞伎など日本の伝統芸能には数多く登場する。実在の人物との境界が曖昧なのであくまで伝承に過ぎないが、日本人の恋愛観や情念・恨みといった感情と密接に関わり高い人気を誇る。なかでも紀州(和歌山県…
2024.7.30
水野忠邦は「天保の改革」(1841~1843)を主導した老中首座(老中のトップ)だ。しかし、この改革は「質素倹約」を強引に押し付けるものであり、忠邦は反感を買って失脚した。一部では、忠邦を「逼迫(ひっぱく)した幕府の財政再建に挑んだリーダ…
2024.7.9
紀伊徳川家(和歌山藩)は家康の十男・頼宣を祖とし、「徳川」の名字を名乗ることを許された将軍家に次ぐ家格の大名だった。将軍の世継ぎが途絶えた場合は、紀伊または尾張徳川家の人材を抜擢することになっており、この取り決めによって誕生したの…
2024.6.14
学校の教育方針や、子ども同士のトラブルに過度に口出しする「モンスターペアレント」が問題視されて久しい。教員に反抗的な態度を取ったり、授業を抜け出して徘徊したりする生徒の問題も同様だ。だが「江戸時代の寺子屋」の指導内容を振り返ってみ…
2024.5.30
女性問題で人生を棒に振った殿様は少なくない。中でも目立つのは遊女との関係だ。姫路藩の藩主・榊原政岑(さかきばら・まさみね)も、そのひとり。政岑は「太夫」(たゆう)と呼ばれる最高位の吉原遊女を高額で身請けして「好色大名」と異名をとっ…
2024.5.9
江戸時代に入って幕藩体制が確立されると、各地に300近い藩が成立した。そうした状況下での武士の教育体制は、江戸と地方で異なっていた。幕府は江戸にいる幕臣の子息に朱子学を奨励した一方、地方の教育は藩の自主性に委ねた。地方でその現場を担…
2024.4.18
江戸時代には、10代の若さで藩主に就任したにもかかわらず「闇落ち」した大名がいる。その人物とは本多利長(ほんだ・としなが)だ。戦国時代から徳川家康に仕えた名家の子孫だが、圧政や女性問題が取り沙汰され、最終的には領地を取り上げられた。…
2024.3.6
井上正甫(いのうえ・まさもと)は、浜松藩を治めた大名だった。1775(安永4)年に誕生し(1778年説もある)、1858(安政5)年に死去したが、実は40歳頃に取り返しのつかない「性加害事件」を起こした。それから40年以上にわたって歴史の表舞台から…
2024.2.11
NHK大河ドラマ「光る君へ」の1月28日放送回に、後に藤原道長の妻となる倫子(りんし/ドラマではともこ)が猫を抱くシーンがあり、SNSで話題となった。倫子が猫を飼っていたか否かは史実では確認できないが、ドラマの舞台となった平安時代には、本…
2024.2.2
徳川家康には11人の息子がいた。第2代将軍となる秀忠。尾張・紀伊・水戸藩の「御三家」を創設する義直・頼宣・頼房。さらに福井藩主となる結城秀康ら、そうそうたる顔ぶれだ。だが、家康の息子であるにもかかわらず「大坂夏の陣」に遅参するなど、…
2024.1.23
真田信繁(幸村)をはじめ、真田一族は戦国時代における傑物を輩出してきた。だが、幸村の大甥(兄の孫)に「増税大魔王」といえる圧政を敷いた男がいたのをご存じだろうか。それが沼田藩の藩主・真田信利である。最終的には領民に告発され、お家取…
2023.12.31
「忠臣蔵」はかつて、時代劇の定番としてお茶の間に親しまれていた。赤穂藩主だった浅野内匠頭の敵(かたき)を取るべく、47人の赤穂浪士が集結。因縁の吉良邸に攻め入るという筋書きである。しかし実は、忠臣蔵の“悲劇の主人公”である内匠頭の評…
2023.11.6
戦国時代は、大名同士で息子と娘を娶(めあわ)せる政略結婚が多くあった。婚姻を結んで縁戚となるのは軍事同盟の一つの手段であり、娘を嫁がせることは実質的に「人質」を差し出すことを意味していた。徳川家康も戦国の世にならい、数多くの政略結…
2023.11.1
「ハロウィンジャンボ宝くじ」のシーズンが終わり、11月21日から「年末ジャンボ宝くじ」が発売される。1等前後賞合わせて10億円の当せん金を手にしようと、売り場に長蛇の列ができるのはもはや風物詩だ。実はこうした「くじ」は江戸時代からあった…
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