6/1の情報解禁で俄然盛り上がるインターンシップ。初動の速さで勝負が決まると言わんばかりに複数社の企業のインターンに参加申込みをした学生も多い。インターンでの活躍が採用に直結するケースもあり、気合いを入れて参加することは良いのだが、インターンに夢中になってしまったがゆえに、本選考で落ちまくる「インターンシップ熱中症」の学生も増えている。後悔しない就活のために、知っておくべき注意点とは? キャリアデザインスクール我究館館長、書籍『絶対内定』シリーズ著者の熊谷智宏氏に聞いた。

夏に特に注意したい「インターン熱中症」とは? Photo:milatas-Fotolia.com

夏に注意したい「インターン熱中症」

熊谷智宏(くまがい・ともひろ) 我究館館長。横浜国立大学を卒業後、(株)リクルートに入社。2009年、(株)ジャパンビジネスラボに参画。現在までに3000人を超える大学生や社会人のキャリアデザイン、就職や転職、キャリアチェンジのサポートをしてきた。難関企業への就・転職の成功だけなく、MBA留学、医学部編入、起業、資格取得のサポートなど、幅広い領域の支援で圧倒的な実績を出している。また、国内外の大学での講演や、執筆活動も積極的に行っている。著書に「絶対内定」シリーズがある。

 インターンシップに積極的に参加している学生に、知っておいてほしいことがある。それは、インターンシップ参加「だけ」に熱中しないでほしいということだ。言い換えるならインターンシップ以外の活動にも注力してほしいということである。
 その背景には、インターンシップの選考には「通りまくった」のに、本選考(採用につながる選考)では「落ちまくる」という「インターン熱中症」に陥ってしまう学生の存在があるからだ。この傾向は、夏のインターンシップの参加者に多い。
なぜこういった悲劇が起こってしまうのだろうか。

 それは、「インターンシップ」と「本選考(採用につながる選考)」の倍率の違いがある。私が聞いた話だと、夏のインターンは10~20倍程度の企業が多いという。一方で、本選考は100倍や200倍の企業もざらにあるのが現実だ。つまり、インターンに通過したからといって、本選考に通過する実力があるということではない。しかし、実際はインターンの選考を通して、多くの学生が「自分は選ばれた」と、勘違いしてしまう。

 複数日程以上のインターンプログラムでは、書類や面接といった選考が実施される。これは本選考と同じプロセスである。そのため、選考に通過すると「本選考もこの調子で大丈夫なのでは」という気持ちになってしまうのだ。
 残念ながらこういった学生は、冒頭で述べたように本選考で落とされてしまうケースが多い。この油断が、インターンシップ以外の活動への手抜きにつながってしまい、倍率が上がる本選考までに「人としての成長」を実現できていないケースが多く見受けられるからだ。
 それでは、どうしたらよいのか。さっそく解説していこう。