翌年、私は「郷ひろみ理論」をひっさげて、忘年会に再チャレンジしました。
  もう、歌本を見る必要はありません。
  誰よりも早く、郷ひろみをリクエスト!
  サビにさしかかり、私が「エキゾチィィィィ~ク」と歌うと、カラオケBOXにいた全員が「ジャパァ~ン!!!」と熱唱。
  私が「後田良輔のディナーショーにようこそ!」とうそぶいて握手して回れば、「さすが広告代理店の営業マン。盛り上げ方がうまいですね」と褒めてくださったのです。

  カラオケで一緒に盛り上がると、その後の人間関係がスムーズになります。
  同じ歌をうたい、同じ時間を共有することで、心理的な距離感が縮まるからです。

宴席で、「また会いたい」と思わせる「トイレ奉行理論」

  接待でもデートでも、お金の支払い方に人間性の美醜がでます。
  支払い方がスマートだと、「この人はデキル」と思わせることができるのです。
  お客様を接待して、「こちらがごちそうする」ときは、お客様に「支払いをしているところ」を見せてはいけません。
  お客様の「見えないところ」で支払うようにしましょう。
  そこで、「トイレ奉行理論」を使います。

「トイレ奉行理論」

「トイレに行ってきます」と断って中座し、支払いをすませます。また宴席の終わり間際で「お客様がトイレに立った」ときも支払いのチャンスです(→「トイレ奉行理論」)。

  お客様に、支払い場面を見せないことで、あなたのスマートさを演出でき、「またこの人と会いたい」と思わせることができます。