今年も就職活動は「売り手市場」と言われている。しかし、それでも第一志望の企業から内定をもらえる学生はほんの一握りにすぎない。いったい、どんな学生は望みどおりのキャリアを手にしているのか。キャリアデザインスクール我究館 館長、書籍『絶対内定』シリーズ著者の熊谷智宏氏に近年の就活生の傾向を聞いてみた。
僕は昨年も新卒採用の現場で、学生と企業の両者と対話を繰り返してきた。その中で、強く感じることのひとつに、売り手市場の今こそ、「自己分析」ができている学生から内定をもらっている、という事実がある。特に自己分析を通して「志望動機」を明確にできている学生は結果を出している。
なぜこのような現象が起こるのか。3つの切り口から解説していこう。
「志望動機」が明確な学生はインターンシップに通過しやすい
採用活動の入り口として定着したインターン。企業は就活生が大学3年生になる年の6月から募集をはじめ、年明け頃まで様々なプログラムを通じて学生を受け入れる。企業がインターンを開催する目的はいくつかあるが、もっとも大きなものは「自社に興味を持っている」優秀な学生を早期に見つけること。いわゆる、「青田買い」と呼ばれる活動だ。
そのため、書類や面接といった選考を課し、学生の自社への意欲を確認する。ここでもっとも重点的に聞かれるのが「志望動機」だ。企業側からすれば、インターンプログラムの最中に確認できる優秀さよりも、面接では「参加への意気込み=志望動機」を確認しておきたい。応募書類で聞かれる設問が「当社のインターンに参加する動機をお聞かせください」や「今回のインターンシップのプログラムを通して何を得たいですか」といった志望動機を聞く設問1問のみで書類選考をする企業も多い。ここで自己分析ができている学生は、明確な志望動機が書ける。そして、晴れてインターンプログラムに参加できると「青田買い」のリストに入れる可能性が高まるため、内定がグッと近づくのだ。
OBOG訪問で、明確に「志望動機」が語れると優秀に見える
近年の傾向として「OBOG訪問」が「選考」になっていることが挙げられる。本来、学生が志望企業で働く先輩社員を訪問し、仕事のやりがいや、大変さを聞くことが目的だったこの活動に、異変が起きているのだ。例えば、学生からは次のような話をよく聞く。「質問するつもりでOBに会い行ったら、志望動機や学生時代頑張ったことをひたすら聞かれた」と。いまや学生が逆に「質問をされる」場になっており、立場が逆転しているのだ。
企業側の人に聞いてみたところ、次のような答えが返ってきた。「OBOG訪問で、志望度の高い優秀な学生がいたら、人事に繋ぐように指示されている。そのために、自然と面接のような会話になる。しかし、売り手市場になるほど、学生が自己分析を怠り、曖昧な志望動機しか話さなくなるというのはよく感じる。志望動機をしっかり語れるだけでもずいぶん優秀に見える」
自己分析ができていると、こういった非公式の選考でも有利に運ぶのだ。
採用担当者が内定を出しづらい「優秀だけど志望動機が曖昧な人」
そして最後に、採用直結の本選考における書類や面接でも、「志望動機」は重要になってくる。特に内定を出すかどうかが決まる最終面接では、志望動機こそが勝敗の決め手となる。背景にあるのは、売り手市場が生み出している「大量内定辞退」だ。採用担当者側からすると、長い期間をかけて、やっと採用に至った学生には、何としてでも入社してほしい。しかし、そういった優秀な学生ほど複数社から内定をもらう傾向にある。その結果、彼らは大量に内定を辞退する。辞退数が増えると採用計画も狂ってしまう。そのため、採用担当者は「絶対に入社してくれるのか」を慎重に見極め、内定出しをすることになる。その判断材料となるのは、優秀さより「志望動機」なのだ。そして、「志望動機」を確かなものにするには、徹底した自己分析が欠かせない。
説明してきた通り、すぐそこにあるインターンの選考やOBOG訪問でも自己分析をしておくことは非常に有効となる。来年の3月までにやればよいと思っているとしたら要注意だ。準備不足のせいでインターン参加のチャンスを失っていた、OBOG訪問で気づかぬうちに評価を下げていた、といったことにもなりかねない。今日から自己分析をはじめて、自分の考えを整理してほしい。
『絶対内定』著者からのメッセージ
きみは内定しようとしていないか?
きみが目指すのは、数ヵ月後の内定ではない。
もっと先のきみの夢の実現と、
今日から納得のいく生き方の実現だ。
誰もが「内定」という目先の安心に心を奪われがち。
今こそ、度胸が問われている。
目先の安心に飛び込もうとするな。
相手に合わせることなく、会社に媚びることなく、
自分の人生にこだわろう。
内定することが目的ではない。手段にすぎない。一通過点でしかない。
「自分と向き合うこと」を通じて、
「自分にとってのなりたい自分」や「夢」を認識し、
それに向かって主体的に生きていくことこそが重要なのだ。
人生をトータルに見た時に、
自分にとっての幸せな生き方を深く考え、
スタートさせるキッカケをつかむ(=我究する)のに
最もベストなタイミングは、
学生社会から大人の社会への転機である
就職活動時、まさに今だと僕は思っている。
(絶対内定―自己分析とキャリアデザインの描き方より)
14年連続大学生協売上第1位
大学生協 就活本ランキング<自己分析部門>
(2008年1月~2021年12月、大学生協事業連合調べ)
『絶対内定』が売れ続けている理由とは?
理由1.就活に初めて「自己分析」の概念を取り入れた本
就活に初めて自己分析の概念を取り入れた、就活本のバイブル。
ただ内定をとるためだけではなく、
●心から納得のいく進路が見つかる
●本当にやりたい仕事がわかる
(やりたいことに気づける)
●自分らしく働ける会社と出合える
●入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しない
ための1冊であることが大きな特徴だ。
94のワークシートでやりたいことが明確になる。
理由2.採用担当者も読んでいる
今では就活で当たり前の「自己分析」だが、
20年以上前は、この本でしか紹介されていなかった。
現在の企業の採用担当者も、「学生時代に『絶対内定』の
ワークシートをやって内定した」という人が多い。
しかも、絶対内定のコンセプトは「トップ内定」。
その会社で活躍できる人を目指そうというもの。
よって、人事担当者や経営者に、かつての読者は多い。
先輩や内定者のみならず、採用担当者にも支持されているのだ。
理由3.のべ1万人! 圧倒的な採用実績
現在もキャリアデザインスクール「我究館」では、
学生校(大学1年~大学院生)、社会人校で就職・転職指導をおこなっている。
その経験を活かしたノウハウが、『絶対内定』シリーズに詰まっている。
その数1万人以上!
人気・難関企業への就職、ハーバード大など海外の大学への留学、
無名の大学から大手企業への内定実績など、幅広い採用実績がある。
理由4.本質的な内容で、景気に左右されない
一昨年までのようないわゆる「売り手市場」のときは、
就活本が学生に売れなくなると言われている。
理由は、なんとなくの就活でも、それなりに内定をもらえるから。
しかし、『絶対内定』シリーズは、その数年間(2015~2019年)の
「売り手市場」において、売上を伸ばし続けていた。
一方、今のように景気が悪くなると、就活を諦める学生が増え、
これまた就活本が売れなくなると言われているが、『絶対内定』は違う。
『絶対内定』が発売された90年代半ばは、バブル崩壊後の「就職氷河期」と言われた、
就職が厳しい時代だった(2005年まで)。
コロナ禍に見舞われ、厳しい就活となった2020年・21年、
『絶対内定』は大学生協で1位をキープした。
その理由は、「本質的な内容」だから。
ブレない自己PRや志望動機を書ける学生は、人気・難関企業の内定を手にする。
そして、心から納得できる進路を見つけることができる。
不景気のときでも複数社の採用を勝ち取る。
『絶対内定』読者には業界を越えて10社以上内定をもらったという人や、
トップ内定した人が多いのも特徴だ。
『絶対内定』読者(学生)の声
『絶対内定』は就活のために読んだけれど、就活のためだけじゃなかった。
泣いた、感動した、友達と向き合ったという人も。
さっそく読者ハガキの声の一部を紹介します。
今までの自分が「形」だけの就職活動をしていたことがよくわかりました。
何回も読んで、書いていきたいです。
(T大・ライフデザイン学部・男子)
購入の際にいろいろな本を見たが、本書に対して最も説得力を感じたし、
ワークシートをやる意義も感じた。(R大・3年・男子)
この本を読んで、寝ぼけていた自分が、
冷水を浴びせられたかのようにシャキッとした。
(T大・人文3年・女子)
就活を真剣に取り組む、起爆剤となった。
(K大・理工修士1年・女子)
読んでいて、自分のモチベーションが
少しずつ湧き上がってくるような気がした。
(T大・体育専門学群3年・男子)
最終面接を3連敗したときに
出会いました。もっと早く出会っていれば
という思いがあるので、
弟や後輩には、就活前に読むよう勧めます。
(K大・フランス語4回生・女子)
最高です!
激あついです!
(W大・政経学部3年・男子)
「就職しないといけない」という気持ちが大きすぎて、
自分のしたいことや将来について
あまり考えられないままエントリーをしていたが、
この本を読んでそれは違うと気づきました。
あせらず自己分析をしていきます。
この本を手に取ってよかったと思います。
(A大・法学部3回生・女子)
語りかける感じで心に響きました!
就職後も夢に迷った時は繰り返し読み直したい。
(A大・工学研究科修士1年・男子)
タイトルの『絶対内定』という言葉が本のイメージと違った。
『人生内定』に変えるとかはどうでしょうか?
(M大・総合政策4年・男子)
ようやく本気になれました。
目が覚めました。
(C大・経済学部3年・男子)
この本は、自分がくじけそうな時、いつも助けてくれました。
理想論ではなく現実論での解説が良く、自分の心にしみわたった。
(J大・理工学部・男子)
本を読むのが苦手な私でも一気に読めました。
初めての面接でボロボロだったので、
先にこの本を読んでおけばよかったなぁと、後悔しています。
(M大・文学部3年・女子)
内定を勝ち取るためのシリーズ全6冊
『絶対内定2024―自己分析とキャリアデザインの描き方』
→内定者がおすすめする、最初に必ず読みたい1冊。
『絶対内定2024 エントリーシート・履歴書』
→書類対策、自己PR・志望動機作成はこれでOK!
『絶対内定2024面接』
→オンライン面接対策を大幅加筆!!
本選考の面接対策はもちろん、インターンシップ選考、社会人訪問、リクルーター面談、グループディスカッション対策も網羅!
『絶対内定2024 面接の質問』
→採用担当者も読んでいる! 10分でできる直前対策!
『絶対内定2024-2026 インターンシップ』
オンライン対策を加筆!大学1年生から読める!
→企業選びから、選考対策、インターン中の過ごし方まで、
「内定につながるインターン」の全てがわかる決定版!
『絶対内定 就活手帳2024』
→第一志望内定者は手帳で結果を出している!