興味の持てる商品があったら「つまみ食い」できるように
現金の余力は残しておく
効果的な分散投資を目指して「4資産」に投資しなければと、最初から思わなくてもいいと私は考えます。特に債券投資はそれなりに勉強が必要ですし、低金利の状況では債券価格の上昇で株式の下落のカバーはほとんど効果がないようにおもいます。
無理に債券を買わなくても、「安全資産」という位置づけなら預貯金でも代わりになるでしょう。
むしろ、現金の余力を残しながら好きなものを買い足していく方がいいと思います。
たとえば新興国といっても、時代とともに元気な国は入れ替わっていきます。いろいろな商品が誕生し、投資できなかった国に投資できるようになるという変化も起きます。もしそれが興味を持てる商品なら、お金と付き合うための『道具』を増やすチャンスです。
その時のためにいつでも投資できるように現金に余裕をもっておくことが大切です。
もちろん、いろいろな商品を買って経験を積んだあと、資産配分を重視したポートフォリオをつくる考え方もあります。それが心落ち着く投資法という人もいるでしょう。
まずは「最初にきれいな円グラフを作ることからはじめる」という『ポートフォリオ呪縛』から逃れ、『つまみ食い』で投資の練習を重ねましょう。なにより、投資を楽しいと思える方法を見つけることが長続きの秘訣なのです。
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【連載目次】
第1回 お金のプロが語る! 投資で失敗する人に共通する、残念な5つの行動パターン
第2回 経済オンチでも大丈夫! 知っておけば投資の失敗が9割減る、たった3つの原則とは
第3回 「お任せ」は絶対ダメ! 10年前とは違う、今どきの銀行の「実態」を知っておく
第4回 これで投資の失敗は減らせる! 金融機関で言ってはいけない言葉、
言うべき言葉、使えるフレーズ