人は自分と似ている人を好きになる
実際、人は自分と似た態度をとる人を依怙贔屓しがちなことが、いろいろな心理学の実験でわかっています。
たとえば、自分と似た態度をとる相手に対して、人は援助や協力の手を差し伸べやすくなります。仕事においても、相手の業績を実際よりも高く評価する傾向があり、一緒に仕事をすることを楽しく感じてもらうことが多くなります。
また、自分と似ているということは、きっと知的で、適応性があり、面白い人に違いないという、実にありがたい誤解もしてくれるのです。
相手とのコミュニケーションを深めるのに、これを使わない手はありません。
「私たちって似てますよね」と相手に言うのも一つの方法ですが、あまり親しくない間柄では、馴れ馴れしいと思われてしまいます。
そんなときは、相手の動作やしぐさを真似してみましょう。
たとえば、相手が髪をかきあげたら、自分もさりげなくかきあげてみる。相手が顎に手をもっていったら、自分も真似してみる。
鏡のように相手の動作を真似ることを「ミラーリング」といいますが、こうすると、「もしかして、この人は自分と似通ったところがあるのかもしれない」と勝手に誤解してくれるのです。
相手との共通点を見つけることがビジネスの第一歩
相手と共通点を見つけることは、自分にとってもメリットがあります。
厳しそうに見える人でも、自分と同じネクタイをしていたり、同じようなものが好きであったりすると、「相手も自分と同じような人間なんだ」とあまり緊張することなくつきあうことができます。
また、相手にも興味が出てくるので、相手が好きなこと、嫌いなことに気づきやすくなります。つまり、相手とつきあう勘所が見えやすくなってくるのです。
仕事の第一歩は好かれること。
好きなことを思う存分話してもらって、気持ちよくなってもらうことができれば、それだけ好感度は上がっていきます。相手との共通点を見つけるに越したことはないのです。
人間関係力は生まれ持った才能ではなく、知識を積み、経験を重ねることにより、その力が上昇していきます。
まずは一つ行動に移してみてください。一歩一歩の積み重ねが、あなたの人生を大きく変えることにもつながるのです。
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