ユーザーが本当にほしいものを1つ見つける

ここで道を見失ってしまうチームをこれまで多く見てきた。

ユーザーにとって何が一番大切かを忘れてしまうのだ。

変更を加えようとするたびに、「本当にそうなのか?」と自分たちを疑い始める。

そうなると悪夢だ。

機能を減らすほど大変なことはない。

ユーザーは不満を持つかもしれないが、それが的を射たフィードバックとは限らない。

馴染んだものが急に消えたから、愚痴っているだけかもしれない。

機能を減らすくらいなら、はじめからないほうがずっといい。

ツイッターを見るといい。

最初の成功からほとんど何も変えていない。

むしろ、規模拡大にエネルギーのすべてを注いでいるし、それは簡単なことではない。

サービスを維持するだけで精いっぱいだ。

機能が多ければ、規模拡大はさらに難しくなる。

プロダクトを軌道に乗せるには、シンプルに留めることが効く。

焦点を絞ることの利点は次のようなものだ。

・簡単に開発できる
・簡単に欠陥を見つけられる
・簡単に修復や改善ができる
・短期間で世に送り出せる
・簡単に使える
・明確なフィードバックが得られる
・簡単に規模拡大できる
・簡単に市場化できる

イノベーションは難しい。

だから、最初からすべてをシンプルに留めることは欠かせない。

これが原則だ。

ユーザーが本当にほしいものを1つ見つけること。

それだけでビジネスが成り立たなければ、すべてを止めて、はじめからやり直したほうがいい。

機能を増やしても、絶対にうまくいかない。