プロダクトとしての価値はリアルタイム性とオープン性
特に、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長を「ロケットマン」と揶揄したツイートは物議を醸し、北朝鮮の李外相は「これは明白な宣戦布告だ」とまで主張する事態となった。
しかし、ツイッターはこのツイートを削除することはなかった。
出典:https://twitter.com/realdonaldtrump/status/911789314169823232
ツイッターはその問題のツイートについて「ニュース性があり、公共の利益に値する」ため削除しなかったとして、パブリックポリシーに関する自社アカウントからの6連続ツイートで説明を行った。
具体的には、ツイートを削除するかどうか検討する際には、そのツイートにニュース性があり、公共の利益に値する限りは削除すべきではなく、今後もツイッターは「透明性」と、人々が世界で「何が起きているか=What’s happening」を知らせることの両方にコミットし続けるとしたのである。
座間市の事件に関しても、ジャック・ドーシーは安易にツイートを削除する方向ではなく、誰もがメッセージを発信できる公共のものとして、利用者同士をつなげることで自殺防止を図っていきたいと語っており、自らの存在価値を揺るがす事態に直面してもなお、自らの存在価値である「Global Town Square」として責任を果たし続ける道を選んだ。
ツイッターだからこそ果たしうる提供価値、それは誰もが今「何が起きているか」を透明性を持って届けることができる場所を提供することである。
ツイッター上での投稿=ツイートが表示されるタイムラインには、フェイスブックと異なりツイート主をフォローしていれば、ツイートがリアルタイムに表示され、そしてそのツイートがリツイートされれば、さらにシェアされていく。リアルタイム性とオープン性、これがツイッターならではのプロダクトとしての価値である。