これからの自分のキャリアをどう考え、描いて、行動するのか。
働き方改革関連法案や副業解禁の会社やリモートワーカーの増加等、
会社員の働き方が大きく変わる2019年。
今まさに自身のキャリアを考える最良のタイミングでしょう。

これからの「二者択一」(会社を辞めるか否か等)の「OR」ではなく、
「AND」キャリアで仕事も人生も両方充実させていく時代がきています(第1回参照)。

その基本的な考え方として、「ライスワーク」(食べるための仕事)と
「ライフワーク」(やりたいこと)があります(第2回参照)。

この「ライスワーク」と「ライフワーク」の両方を持つという
新しいキャリアデザインのコンセプトには、もうひとつの切り口があります。
それが「消費」から「生産(創造)」へのシフト(第4回参照)です。

とはいえ、お金を稼がなければ食べていけません。ライスワークは大事です。
しかし、人生100年時代に突入した今、自分のやりたいことを追い求めていく
ライフワークも充実したキャリアには不可欠になっています。
これからは、貨幣経済と贈与経済の2つを回していく働き方がカギとなるでしょう。

さっそく書籍『「キャリア未来地図」の描き方』著者の2人(原尻淳一、千葉智之)による、新しいキャリアの描き方、その基本となる考え方についてお伝えします。(まとめ・編集部)

貨幣経済と贈与経済、両方を回す働き方
ライスワークとライフワーク、貨幣経済と贈与経済、両方を回す働き方を目指そう。

貨幣の循環によって
ライスワークは動く

人間が持つ社会性の資質として、他者との関わりは喜びです。
単なる自己満足ではなく、他の人にも役立つ価値を提供できた証だからでしょう。
こうした他者との関わりや喜びを、別の視点から言い換えてみましょう。

価値は人から人へ、社会の中を流通、貫流していくことで意義を発揮します。
当然ながら、「消費」だけで経済、社会は成立しません。
誰かが自分の時間を消費することによって、企業は商品やサービスを生産します。
生産と消費の交換を繰り返しながら、貨幣を媒介として富は循環しています。
お金を媒介として価値の等価交換を行う経済を「貨幣経済」と呼んでいます。

会社に勤めに出て働くことは、貨幣経済システムの中で製品やサービスを作って売り、得た利益を報酬(給料)としてもらうことです。
当たり前のことですが、貨幣の循環によってライスワークは動きます。

しかし人間は感情を持つ生き物。
ライフワークの領域は貨幣のロジックだけでは動きません。

ここでは貨幣とともに、コトを動かす原動力として機能するのが「贈与≒プレゼント」です。