今、中古マンションに熱い視線が注がれています。新築マンションの価格が高騰し過ぎて、手に届きにくくなっていることから、消費者の目がにわかに中古物件に向いているからです。1月16日に『マイホームは価値ある中古マンションを買いなさい!』(ダイヤモンド社)を上梓した著者の日下部理絵さんは、これまでに1000棟以上の物件を見てきたマンション管理のプロフェッショナル。日下部さんいわく、中古マンションは「値下がりしにくい価値ある物件」を選ぶのが賢い選択とのこと。では、どんな物件を選ぶのがいいのか? そのポイントをわかりやすく解説します。

新築と中古マンション、それぞれの定義とは?

 そもそも、新築マンションはいつから「中古」と呼ばれるようになるのでしょうか? ここで定義を確かめておきましょう。

新築マンション

 新築マンションとは、竣工してから1年未満かつ未入居物件のことをいいます。つまり、竣工して1年未満であっても、一度でも誰かが入居した物件は、新築とはいえません。また、竣工して1年以上のものも新築とはいえないのです。これは、欠陥住宅に関する消費者を保護するために定めた「品確法」と「公正競争規約」において定められています。

中古マンション

 中古マンションとは、一度でも誰かが入居したことがある物件をいいます。また未入居物件については、不動産業界では「不動産の表示に関する公正競争規約施行規則」第3条第(10)号に基づいて、竣工後1年以上を中古としています。一部の金融機関などでは、2年以上で中古(住宅ローン上の線引き)とするなど、定義にバラツキが見られます。

新古マンション

 そのほか新築と中古のあいだに、販売不振や営業政策上などの理由で、当初の売主から別の不動産会社などが買い取り再販される「再販物件」や「クリアランス物件」などと呼ばれる新古マンションもあります。

 つまり、竣工後1年未満であったとしても、一度入居したという経歴があれば、それは「中古」にカウントされますし、新築マンションとなんら変わりなくても不動産会社の再販によって「新古」になるということなのです。