勉強はゲームと同じで楽しい

親は常に、どうすれば子どもが伸びるほうへ行ってくれるだろうかということを念頭に置きながら言葉を考えるべきなのです。子どもをいい方向へ導くのが親の責任なのですから。
一生懸命頑張ったのに点数が悪かったら、「え、どうしてなんだろう? 不思議だね、あんなに勉強したのに! あなたは才能もあるのに!」といって、子どもにその先を考えさせます。「なんでなんだろう?」と一緒になって考えることです。

何かあればその都度、「不思議! もっといいやり方があったのかもしれない」と策略を練り直すように持っていくのです。「今度は簡単な問題から手を付けてみる?」とか「ご飯食べた後じゃなくて、ご飯食べる前に勉強してみる?」とか、内容はなんでもよいのです。とにかく作戦を変えればいいんじゃないか、という考え癖をつけさせることが大切なのです

ところで、子どもさんが、なぜあんなにゲームに夢中になるかご存じですか? それは、「よし、次は違う攻略法をやってみよう」「ボスキャラを倒す作戦を変えようか」など、策略を変えることが楽しいからなのです。この感覚を、ゲーム以外の遊びや勉強にも持っていけている子どもが、「勉強って楽しい!」と思える子になるのです。

ちなみに私の周りは心理学の研究者だらけですが、みな実験が失敗するか成功するかは、その「方法」がベストだったかにかかっていることを知っています。だから、大変な労力を要する研究であっても、いつまでたっても楽しく夢中になっているのです。

参考記事
子どもがウソをついたときにかける効果的な言葉