「10年後」を予測する力をつけるために、毎日、新聞を読む
経営者は「10年後」を具体的に想像する力を身につけなくてはなりません。
そのための訓練として、私が経営者の方に必ず実践するようアドバイスしていることがあります。
それは、新聞を1面から読むことです。
新聞には毎日、数多くの記事が掲載されますから、じっくり全部読む時間はなかなか取れないでしょう。
「新聞は読んでいる」という人でも、関心のない記事は見出しだけ見て飛ばしてしまうことが多いものです。
しかし、関心のある記事ばかり拾って読んでいては、世の中の大きな流れを見失うことになります。新聞1面のトップ記事というのは、新聞社が独断で決めるものではありますが、その日のニュースのうち最も重要だと判断したものを出しているわけです。それを毎日欠かさず読めば、世の中の変化を感じ取る力につながります。
忙しい場合には全体を5、6行でまとめた「リード」だけでも読んでください。
一般的な読書力のある方であれば、リードだけなら30秒もあれば読めるでしょう。その30秒の手間をかけるか省くかで、世の中を見通す力の差がつくのです。
このほか、紙面をざっと見てリードがついているような大きな記事はリードだけでいいので、必ず読むようにします。もちろん、本文を読めばなおいいです。
リードがついている記事は、1日に10本前後でしょう。日銀の話でも、国際情勢の話でも、関わりの薄い産業の話でも、とにかく毎日読んでください。
こうすることで関心の幅が広がり、関係するニュースがだんだんと自然に頭へ入ってくるようになります。新聞をバカにしてはいけません。
【行動習慣Checkリスト】
・10年後を具体的に想像する。
・新聞はまず1面のトップ記事を読む
・さらにリードのある記事を拾ってリードだけでも読む