育て上手と平均的マネジャーの差
平田課長と育田課長のマネジメントを比較したものが図表2-1です。
何度も言いますが、平均的マネジャーである平田課長のマネジメントは「悪い例」ではありません。むしろ、組織的に仕事を意味づけ、問題や失敗を振り返り、率先垂範してミーティングを仕切り、部下の弱みを克服させるというアプローチは「マネジメントの基本」といえるかもしれません。
しかし、こうした方法だけでは、平均的な業績からは抜け出すことはできず、ましてや、部下育成の面では限界があります。
部下の成長を支えるためには、もうワンランク上のマネジメントが必要になります。
そこで必要なのは、育田課長が実践している、次のような育成方法です。
(1)強みを探り、成長ゴールで仕事を意味づけ
(2)失敗だけでなく成功も振り返らせ、強みを引き出し
(3)中堅社員と連携しながら、思いを共有する
平田課長の指導方法が、自分のマネジメントに近いことに気づいた方は、育田課長のアプローチにチャレンジしてみてください。
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第1回 育て上手のマネジャーは部下をどのように指導しているのか
第2回 弱みに目を向けるだけでは、部下は成長できない