東京ビッグサイト青海展示棟Bホールで見た、トヨタ自動車の電動スポーツカー「e-RACER」にも未来の車のトキメキを感じた。

「名車」とは?超素人記者が初めての東京モーターショーで考えてみたトヨタ自動車「e-RACER」。プレスデーではモリゾウこと豊田章男社長自ら紹介した Photo by Masataka Tsuchimoto

 どちらもまず見た目がカッコいい。たとえ将来、同種の車が市場投入されてもとても手が届かない値段になるのだろうが、「あこがれ」も名車の条件だろう。

「名車」とは?超素人記者が初めての東京モーターショーで考えてみたマイクロモビリティシステムズの超小型電動自動車「マイクロリノー」。車両の長さわずか2.4m Photo by Masataka Tsuchimoto

 変わり種ではあるが、青海展示棟Bホールで、スイス・マイクロモビリティシステムズの超小型電動自動車「マイクロリノー」にもグッときた。2人乗りで前面がドアという斬新な発想。狭い場所の駐車に便利だ。「実用的」も名車の条件かもしれない。

 青海エリアMEGAWEBでは、ひっそりとソニーが車載カメラ用CMOSイメージセンサーをアピールしていた。自動運転では、肉眼に代わる「クルマの目」として重宝されるからだ。主催者側の要請を受け、初めて“クルマの祭典”に半導体を出展したのだという。

「名車」とは?超素人記者が初めての東京モーターショーで考えてみたソニーの車載カメラ用CMOSイメージセンサーの実力をアピールするブース。外観はまるで文化祭のお化け屋敷 Photo by Masataka Tsuchimoto

 自動運転にはレベル0~5の区分があるが、一部または全部においてシステムに自動車の機能が委ねられるレベル3以上で状況は大きく変わってくる。政府のロードマップ上は2020年までには高速道路でレベル3が始まる。いわば本格的な自動運転時代の到来だ。

 CMOSイメージセンサーのように、自動運転に不可欠な「部品」の良し悪しも、近い将来の名車の条件に挙がってくるのかもしれない。