シャワーヘッドをなるべく皮膚に近づけて
当て方のポイントは、シャワーヘッドをなるべく皮膚に近づけること。遠くからシャワーを浴びると、水滴がバラバラと皮膚を刺激するため、交感神経が反応しやすくなります。なるべく「湯の塊」として皮膚が感じられるように距離を近づけて、マッサージするようなつもりで温めるとよいでしょう。温度と時間は自分が気持ちいいと思う程度が目安です。そして、シャワーを浴びた後にも、たとえば髪を乾かすときにドライヤーを首の後ろにあてたり、ホットタオルをあてたりして、首を温めるとよいでしょう(やけどに注意)。
そもそも首は、非常に凝りやすい部分でもあります。首は、脳と体をつなぐ橋のようなもので、体重の1割に及ぶ頭を支えています。正常な首は頸椎が30~40度カーブしており、それがバネのように働くことで、多少頭がずれても負荷をうまく吸収し、首のこわばりを防ぐことができます。しかし、現代人は、長時間のデスクワークやスマホの閲覧などにより、ストレートネックになっているため、カチカチに凝ってしまっています。
特に女性の首は、男性に比べると約5~6センチ細いうえ、少ない筋肉で重い頭を支ているため非常に凝りやすい傾向にあります。首を温めて血流が改善すると疲労物質が押し流されるので、自律神経のバランスが整うだけではなく、凝りもすっきりするでしょう。