「理詰め」で叱ると反論できず、反抗心に変わりやすい

 まだ小学生の子どもに対し、「理詰め」で物を言うのはやめましょう。口に出さなくても、子どもは内心「俺の事情なんか全然わかってないくせに」と反発を覚えるだけです。

 ある父親は、息子が約束した学習計画を守れなかったときに、エクセルの表を指さしながら「達成率70%にも満たないじゃないか」と叱ったそうです。でも、相手は会社の部下ではありません。

 中学受験をする子どもの父親は、中間管理職世代。ダメな部下と自分の子どもを重ねてしまい「おまえは○○みたいになるぞ。あいつは使えないんだ」などと言ったりします。子どもを子どもとしてちゃんと見ていないのです。

 もし、子どもに対して完全なマネジメントをしたいなら、100%見ていなければダメ。受験が終わるまで、一切の残業をせずに家に帰るくらいの覚悟を持たなければいけません。