「確かにグルコサミンやコンドロイチンは、軟骨の原料。コンドロイチンは医薬品成分でもあり、一定の効果は期待できます。グルコサミンも欧州では医薬品成分です。ただし、医薬品とサプリメントでは、品質がまったく異なります」

 厳しい審査のある医薬品と違い、サプリメントの場合、表示は500ミリグラム配合でも、実際は数値より不足しているケースがある。また、国民生活センターの調査では、医薬品で行われる崩壊試験をサプリメントで実施すると、約半分が一定の時間内に崩壊しなかった。つまり、飲んでも吸収できない商品が多いのだ。

医師の推奨や
購入者の体験談をうのみにしない

 怪しい製品が跋扈するのには理由がある。現在はサプリメントの原材料メーカーが多数あり、製品化は容易になっている。あとは推奨してくれる医師を1人用意して、症状が改善したという体験者を用意すれば、商品として拡販できる。

「効果があった」という体験談は、メーカー側に都合のいいものだけ掲載される。症状の改善理由もプラセボ効果(暗示効果)や生活習慣の改善による可能性があり、サプリの効能とは限らない。医師による推奨もうのみにするのは危険だ。

「医師もいろいろ。健康食品メーカーから研究費をもらっている場合もあり、悪いことは言いません」(同)

 そもそもサプリメントに治療効果を期待するのは間違いだ。なにしろ欧米の研究では、グルコサミンもコンドロイチンも重度の膝の痛みには効果がないというデータがある。

「あくまでも期待できるのは予防効果まで。膝を曲げるのも困難という人にはお勧めできません」(同)