今や人生100年時代。60歳の還暦から100歳までは、おぎゃ~と生まれた赤ちゃんが40歳になるのと同じだけあります。40年って、長いですね。平成2年は、定期預金の金利が8%台でしたので、赤ちゃんが生まれた時にもらったお祝いを預けておいたら、子どもが中学に入る前に2倍になっていました。
ところが、今の定期預金の金利は、0.01%ですので2倍になるのは…
子どもが、7200歳になったころです。
なんじゃそれ。化石になったころに2倍って。どおりで増えないはずです。
昭和時代や、平成初期と同じ感覚でいたとしたら、ちょっとまずいのです。にもかかわらず、日本では学校でお金について学ぶ機会はありません。お金の教育といえば、親から子に受け継がれた「節約すればお金は増える」といった、金銭感覚だけが全てです。
この先、同じお給料をもらっていたとしても、貯金だけしているご家庭と、投資しているご家庭とでは、自分の老後、子どもの代まで差がつきます。
さあ、全国のなまけもの仲間のみなさん!
気になっていた、投資デビューをする時が来ました。
今や、お家にいながらにして、ワンコインで投資デビューができるすごくいい時代です。ダイヤモンド社から『なまけものが得をする ワンコインつみたて投資術』を刊行した山口京子が、なまけものを代表して安心してできる方法をお伝えしますね。

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投資家は時代劇の
悪代官じゃありません

 これは、女性に多いです。
「なんとなくイヤなんです」という方もいらっしゃいます。よくよく聞いてみると、働いたお金は尊くても、働かずして手に入れたお金はなんとなく、バツが悪いのだそうです。

 なるほど~。
自分は働かずに、お金だけもうけるイメージって、こんな感じでしょうか。

 おとうちゃん「ゴホゴホ、ごめんよ」
 おみつ「いいのよ、おとっつあん。あ!越後屋さん」
 越後屋「返済期限はとうに過ぎている。この金はもらうぞ」
 おみつ「そ、それはおとっつあんの薬代…」
 時代劇の悪代官「そちも悪よのう~」
 越後屋「いえいえお代官様こそ」(一緒にイヤな笑いを浮かべる)

 いやな奴らですね。あ~、おみっちゃんがかわいそう、越後屋や悪代官にはなりたくないわねーって、そうなりますよね。

 投資をするっていうことは、悪代官のように、誰かを泣かせてお金をむしり取ることではありません。むしろその逆です。

 あるところに働き者のげんさん夫婦がいとなむ、小さなそば屋がありました。おかみさんがある日「おまえさん、このそばに天ぷらを入れちゃあどう?」と提案したところ、爆発的なヒットとなり、店は大繁盛。こんなにもうかるんなら、もっと広い店にしたらいんじゃないか?とは思うものの、お金がありません。

 そこで、ご隠居が「げんさん、このお金を使いなさい。な~に出世払いでいいよ」とお金を渡してくれました。げんさんは、店舗を拡張し、近所の奥さんたちを集めてパートとして雇い、店は大繁盛。ご隠居さんも招待し、自慢の天ぷらそばを食べてもらったら「こんなおいしい物は食べたことがないぞ」と大喜び。げんさんは、もうけたお金で、ご隠居さんにお金を上乗せして返しました。ご隠居さんも、増えたお金で老後安心して暮らしましたとさ、めでたしめでたし。

 いい話でしたね。
 ここで、登場人物を見てみましょう。

●げんさん:お店がもうかって自慢の天ぷらそばを食べてもらえる人が増えて、ハッピー!
●おかみさん:提案した天ぷらそばで、お店がもうかって家計も安定してハッピー。
●ご隠居さん:使わないお金をげんさんに貸してあげたら、天ぷらそばをごちそうになって、貸したお金が増えて戻ってきてハッピー。
●近所の奥さん:空いている時間でパートが出来てハッピー
●町人、商人、お侍さん:売り切れになってなかなか食べられなかった、天ぷらそばが食べられてハッピー。

 みんなWIN WINです。誰かが、誰かを泣かして、お金をぶんどっていますでしょうか?