近年、中学受験では「大学付属校」人気が高まり、激戦となっています。「早慶GMARCH」「関関同立」をはじめとする、人気の「付属中学」の合格を勝ち取るにはどうすればいいのか?
実は、付属校の入試問題は、「御三家」を頂点とする進学校のような難問があまり出ないので、大手塾で落ちこぼれたり、偏差値が20足りない子でも、付属校に“特化した”勉強をすれば、「逆転合格」できる可能性は高いのです。特に、夏休みは、子どものモチベーションを上げ、学習定着率の高い勉強法を実行すれば、逆転のチャンスにもなります。
早慶中学合格率80%、大学付属校合格率100%を誇る「早慶維新塾」塾長の野田英夫氏の話題の著書「中学受験 大学付属校 合格バイブル」の中から、子どもの「やる気」に火をつけ、学習定着率を飛躍的に高める「野田式勉強法」の一部をご紹介します。

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 子どもに自ら勉強しようと思わせるには…

 何げない質問で、子どもがやる気になることがあります。一つは、夢について話すことです。将来の夢が決まってくると、その夢をかなえるために、どのような進路を選べばいいかという話ができます。

 夢をかなえるための最短距離となる学校はどこか、そしてそのためには何をすればいいかという話をすることで、子どもに「勉強しなくては」ということに気づかせるのです。夢をゴールに据え、そこに到達するために、今しなければならないことは何かについて質問をしていくのです。

 その上で、たとえば、不得意科目があるなら、「なぜ得意科目と不得意科目があるのかな?」「勉強時間の差かな?」「授業がちゃんと理解できないのかな?」というように、どんどん細かいところを詰めていきます。

 学校でやりたいことが決まっている子には、「入ったらテニスやるんだよね?」といった質問も効果的です。合格後の話をするのは楽しいですし、「それならやはり勉強しなくちゃ」と気づくことができます。

 成績が上がらなくなったときには、「友達と競争するのがきらい?」といった質問が、自分を振り返るきっかけになることがあります。他人を蹴落としてまで自分が上にあがりたいとは思わない子も中にはいるからです。そのような話の中で、「受験は自分自身の成長である」という話をしてあげるのもいいでしょう。

 また、「なんで難しく感じるようになったんだろうね?」という質問も、成績が下がったときに私がよくする質問です。「◯月くらいから成績が落ちてきた」などと生徒は答えますから、「じゃあそのときと今と何が違っているんだろうね?」と続けます。自己分析をさせ、「どうやったら改善できるだろう?」と、解決策まで考えさせます。

親が答えを言うのではなく子ども自身に考えさせる

 やる気がなくなっているときには、「勉強、大変?」といった質問もします。そして「どうしたら勉強が大変じゃなくなるかな?」と、子どもの気持ちに寄り添いつつも、本人に答えを言ってもらいます。

 いくら親が「勉強しなさい!」と言っても、子どもには響きません。それどころかやる気を失ってしまいます。自ら「勉強しよう」と思わなければ、合格を手に入れるだけの勉強量をこなすことはできませんし、勉強の質も高まりません。ポイントは、こちらが答えを言うのではなく、子ども自身に考えさせることです。