垢抜けのポイントは
「カット」「カラー」じゃない!
──「髪型」そのものよりも、「質感」のほうが重要ということでしょうか?
小西:「垢抜ける・垢抜けない」が決まるポイントは「カット」や「カラー」、表面的な「形」だと思っている人はすごく多いんですけど、実は「形」じゃないんですよね。じつは、あか抜けできる理由は、「質感」なんです。
あとは、ほかに自宅でできるやり方でいえば、「顔を出すこと」。出しすぎてもダメなんだけど、隠しすぎてもダメ。だって、モデルさんたちだって、顔を隠してる人、いないでしょう?
──それは、顔がキレイだからかなと思っていました。
小西:それは固定観念ですよ。自信を持って出してあげたほうがいいです。女の子って、前髪で額を隠して、エラも隠してと、隠したがる人が多いんですけど、日本人ってハチが張っている人が多いので、隠しすぎるとすごく頭が大きく見えちゃうんです。
だから、「隠しすぎてるから垢抜けできない」というパターンもありますね。小顔に見せたいから隠す髪型にしたら、結果的に頭の面積を増やしてしまう。頭が大きく見えると、顔も膨張して大きく見えるし、イモっぽくなるでしょう?
だから顔周りの髪も、いわゆる「触覚」は作りすぎず、フェザーバングのように、柔らかい前髪にしてあげたほうがいいです。
たとえば、『あなたは髪を切らなくても変われる』にも掲載させてもらった、このモデルさんの写真を見てください。
頭のトップが張っているため、面長に見えていました。もともと横に広がりのあるワイドバングでしたが、さらに前髪の幅を切り広げました。また、顔の両サイドに髪が落ちていると縦長感が出るので、片側を耳にかけて、奥行きを出しました。シャープなあごのラインが魅力的なかわいらしいスタイルになりました。
隠さない右の写真のほうが顔が小さく見えるでしょう?
──「イメチェン」の選択肢って、「カット」「カラー」「パーマ」だけじゃないんですね。
小西:僕は、美容院に行く頻度を下げて、3000円くらいのオイルを買ってスタイリングを頑張るほうが、よっぽど安く、かつ垢抜けできると思います。髪の毛がツヤツヤな人って、何しててもかわいく見えちゃうでしょう? 垢抜けできないと悩む人はたいてい、髪がパサついていたり、猫っ毛だったり、クセで広がってしまったり……。実は「質感」が一番の問題であることが多いんです。なので、何度も何度も「イメチェンしたい!」と思って、カットやカラーにお金をかけるより、上質なシャンプー、トリートメントやオイルを買って、スタイリングの練習をしたほうがよっぽどいいと思います。