「成功する人は、普段からどのようなことを考え、どのような行動をとっているのだろう?」
そのような疑問を心に浮かべたことがある人は、多いのではないでしょうか。
『成功者がしている100の習慣』はまさにそのような疑問に答える一冊です。リーダーシップ・コーチングやメンタリングの分野で国際的に活躍し、香港・ブダペスト・サンチアゴ・上海・ドバイなどでの豊富な海外経験を持つイギリス人の著者ナイジェル・カンバーランドが、長年のコーチングや人間観察の経験から導き出した成功者に共通する100個の習慣を、わかりやすく、実践しやすい形で読者に紹介します。
著者は、成功を仕事や経済的豊かさといった尺度のみでとらえているのではありません。家族や大切な人たちと愛情豊かで良好な関係を築き、他人に親切にし、心身の健康を維持して充実した人生を送ることを真の成功とみなすべきだと主張しています。
この連載では、本書に紹介されている100の習慣のエッセンスの中から特別に抜粋し、関連する古今東西の名言も織り交ぜながら簡潔に紹介し、成功しない人が陥りやすい思考・行動のパターンも指摘します。この習慣を私たちが生活に取り入れていくための具体的な実践方法のヒントもご紹介していきます。

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成功者の習慣9「十分な休養をとっている」
成功する人は上手に休んでリフレッシュし、成功しない人はズルズルと働き続ける

「誰でも、日頃抱えている様々な問題を忘れ、一切から解放される時間をつくるべきだ」
マヤ・アンジェロウ(アメリカの詩人)

  イギリスでは有給休暇をすべて消化する人は全体の五〇%。休日に仕事をしている人は四五%もいます(二〇一四年のハリス世論調査)。ストレスや疲労、燃え尽き症候群で悩む人が増えているのも無理はありません。十分な休養をとらなければ、キャリアが危険にさらされてしまうというプレッシャーもあります。私も二〇代後半、香港でファイナンスディレクターをしていたとき、何ヵ月も休みなく毎日夜遅くまで働いていたことがあります。結局、強いストレスを感じ、心が燃え尽き、仕事を辞めてしまいました。まるで、トレッドミルを何時間も全力で走っていて、最後に転げ落ちたような感覚でした。

 あなたは毎日、どれくらい休養をとっていますか? 十分に休まないと、生産性は低下します。作家のスティーブン・コヴィーは、木を切るにはのこぎりの刃を研がなければならないと書いています。仕事ばかりしていると、刃は鈍くなり、役に立たなくなってしまうのです。

 私もこの本を書きながら、集中力が切れたと感じたら、こまめに休養をとり、元気を取り戻して再び執筆に集中するようにしています。

 長い休暇をとれば、自分にとって何が重要か、本当にやりたいことは何かを、じっくりと考えられます。日常から離れて自分を客観視すれば、新しいアイデアも湧きやすくなるのです。

成功のための
格言
十分に休まないと、生産性は低下する
Too few breaks can kill your productivity.