読書効率を最大化する「超合理化サイクル」とは?
実験とは面白いもので、手順通りにやればいいというわけではありません。徹底した「準備」が必要不可欠です。また、マニュアル通りに「実験」を進めても、うまくいくときもあれば、欲しい結果が得られないときもあります。うまくいかない場合は、結果を含め、プロセス全体をきちんと「評価」することが実践的な学びにつながります。
つまり、「準備する」「実験する」「評価する」の3ステップすべてが実験には必要不可欠なのです。これらのステップをベースにした以下のフレームワークが、「超合理化サイクル」です。
1.準備する(=読む)――本の中から自分の問題解決に必要な素材(情報)を集めて、どんな実験を行うか計画を立てる。
2.実験する(=やってみる)――1で集めた素材を使い、立てた計画に基づいて、現実世界で問題解決を試みる。
3.評価する(=確かめる)――試してみたことがうまくいったのか、いかなかったのか、検証する。人間相手の場合などは想定通りにいかないことも多々ある。うまくいかなかったとしたら、その結果を検証し、改善策を立てる。
私は、専門書やビジネス書、実用書などはこのサイクルを回して読書をしています。このサイクルを回すようになってからは、本の内容が驚くほど自分に取り込まれていくことが実感できました。
読書は、それ自体が「楽しい」行為です。しかし、読書で得た知識やスキルで自分が変わるほうが「愉しく」、読んだ内容を実践に移し、自分の成長を実感できれば、もっと充実した瞬間を味わえるはず。そう考えると、なんだかワクワクしてきませんか?
ぜひ理系的な読書術である「超合理化サイクル」を身につけ、「本を読んだら自分の能力が確実に上がった!」と実感していただけたらと思います。