現役学生やOB/OGらの声をもとにつくっている真の大学案内『大学図鑑!2022』。シリーズ23作目となる最新刊の刊行を記念して、同書の一部から、コロナ禍でオープンキャンパスや講義・ゼミはどう変わったのか、大学ごとのIT活用能力の差はどんなところに表れるのか、ご紹介する。
新刊『大学図鑑!2022』の大学紹介パートでは、各学で長年培われてきた文化や特徴をお伝えすることに主眼をおき、短期的なコロナ禍による変化にはほとんど触れていない。そこで本記事では、受験生・大学生の視点から、コロナ禍の中の大学選びや学生生活について紹介することにしよう。(構成:斎藤哲也)

オープンキャンパスも講義もオンラインが基本に。大学間のIT活用度を見極めるコツとは?(Photo: Adobe Stock)

Webオープンキャンパスの活用法

2020年度は、新型コロナウイルスの感染拡大によって、大学の教育体制も学生生活も激変した。現状、2021年度もほとんどの大学が、感染症への対応を前提とした教育方針を打ち出している。今年の受験生が大学生活をスタートする2022年度も、コロナ次第というのが実情だろう。

大学選びに関する情報収集もコロナの影響は甚大だ。コロナ以前、オープンキャンパスや学校見学は、志望大学のリアルな雰囲気を知る格好の機会だった。ところがコロナ禍の影響で、多くの大学が予定されていたオープンキャンパスを中止に追い込まれてしまった。

だが、その代替として、Web上でオープンキャンパスやキャンパスツアーを実施した大学も多い。大学・学部の公式Webサイトには、たいてい受験生用のページがつくられており、2020年度に実施されたWebオープンキャンパスの様子をアーカイブとして配信しているところもけっこうある。これはいつでも視聴できるので、存分に活用してほしい。

時間に余裕があるうちに、複数の大学・学部のWebサイトを見比べてみるのもオススメだ。今回のコロナ対応で、大学のIT活用能力の違いも浮き彫りになった。入学案内コンテンツが充実している大学・学部は、入学後のオンライン教育の体制も整備されている可能性が高い

2021年度に、リアルなオープンキャンパスを実施するかどうかは、今後のコロナの状況次第だが、Web上のオープンキャンパスでも、大学・学部によっては、事前の申し込みが必要な場合があるので注意しよう。中には、オンラインで双方向的な体験授業を受けることのできるWebオープンキャンパスもある。こういった機会があれば、恥ずかしがらずに積極的に参加してみよう。大学の授業の雰囲気を知る絶好のチャンスだ。

コロナ禍の中の講義・ゼミ

小学校~高校までと違い、大学では2020年度を通じて、多くの講義・ゼミがオンラインで実施されることになった。

オンライン授業の方式は、大きく次の二つに分けられる。

①リアルタイム方式……あらかじめ決まった時間帯にリアルタイムで実施する。欠席者のためにアーカイブ動画が配信されることも多いが、双方向的なやりとりを求めるため、リアルタイムでの出席が基本。
②オンデマンド方式……教員があらかじめ準備した講義動画を、学生が好きな時間に視聴する。大人数での一方通行的な講義で用いられることが多い。

2020年度の状況を見ると、感染拡大が見られない時期は、①と②に加え、通常の対面型の講義やゼミも実施された。おそらく2021年度も、感染状況に応じてリアル講義とオンライン講義を組み合わせた実施をすることが予想される。感染収束後は、リアルな講義が中心になるだろうが、部分的にオンライン講義を活用する大学も増えそうだ。

オンライン講義を受講するために必要な手続きや機材については、どの大学もオンラインで丁寧に解説しているので、あまり不安になる必要はない。

ただし、スマートフォンでの受講は可能だが、あまりオススメはできない。スマートフォンの小さい画面では、資料の文字が読みづらいことに加え、リアルタイム方式のオンライン講義では、講義中に動画を視聴しながら作業や演習をするケースも多いからだ

オンライン講義でつまずかないように、入学前に、パソコンや画面の大きな端末とともに、自宅の通信環境は整備しておくようにしよう。

いかがでしたか? 続きは明日公開します!